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2008/03/26
暫定税率を放置した税制への怒り、研ぎ澄まされ政府へ向かう 簗瀬参院国対委員長




 簗瀬進参院国対委員長は26日午後、江田参院議長と野党国対委員長との会談終了後に会見し、国会対応などについて語った。

 冒頭、簗瀬国対委員長は、同日、開催が現場で合意されていた予算委員会の集中審議が与党の審議拒否によって開かれなかったことについて、「たいへん常軌を逸した、与党とは思えない支離滅裂の国会対応」とコメント。本会議の日程設定を求めるあまりに予算案を通すという仕事を忘れたかのような参院自民党の対応には、あきれてものが言えないとした。

 簗瀬参院国対委員長はまた、28日の予算案の採決に関する日程などを報告した上で、江田参院議長と野党国対委員長との会談内容について、各会派が現状認識と今後の対応、取り組み方向を説明したと報告した。

 簗瀬参院国対委員長は、1リットルあたり25円ガソリン代が値下がりする事実をしっかりと国民の皆さんに見ていただき、道路をめぐる議論を関連する委員会で4月に徹底して行う対応で臨む考えを示した。

 いわゆる「ねじれ」は政治がひとつの発展をする過程で通り過ぎなければいけないプロセスであり、安易に再議決を持ち出して簡単に多数が仕切るようでは、様々な取り組みをして新しいルールを出せなくなるという懸念と、衆議院から送られてきた閣法が、返付(否決して返す)も回付(修正して返す)もされずに参議院に置かれた状況で再議決されることは国会法に規定がなく、相当無理があるとの考えとが、会談で議長から示されたと語った。

 これに対し簗瀬参院国対委員長は、現実政治の中では最終的には与党が判断すればその憲法解釈が通るものだという考えを示した。その上で、暫定税率を再び引き上げることが国民の皆さんの理解を得られるかと疑問を述べ、「暫定税率を何十年間も放置して平然としている。そのいい加減な税制に対する国民の怒りは、より鮮明に、研ぎ澄まされた形で与党に向かっていくのではないか」と語った。
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