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2008/03/27
菅代表代行「透明化された行政が必要」連合の院内集会で




 菅直人代表代行は27日午後、「STOP!THE格差社会 連合政策要求実現院内集会」で挨拶、透明性を欠いた霞が関の政治を根本から壊して透明化することが、格差社会の是正という道につながると認識を述べた。

 冒頭、高木剛連合会長が主催者挨拶に立ち、現在の国会は「つばぜり合い」の状況と指摘した上、与党に競り勝って政策要求実現へ成果を固めてほしいと野党を激励した。続いて地方連合会の代表が「地域に根ざした顔の見える運動」を報告、地方から日本を変える意気込みを語った。

 政党の決意表明で挨拶した菅代表代行は、暫定税率の期限切れについてまず間違いない状況であると報告。また「道路族議員と道路官僚は、何が何でも自分たちの強大な利権は死守する。そのために総理大臣の首が一人や二人飛んでも構わない。4月の終わりになったら断固として3分の2の議決をして、評判が悪くなったら次の総理大臣にすればいい。国土交通省にとっては総理大臣の首の一つや二つは関係ない。そういう戦いになっている」と、政府・与党が4月末に再議決を行う見込みだとする認識を語った。

 国民世論の大半の意見と異なる再議決を行うのであれば衆議院を解散すべきだとして、世論喚起を求めるとともに、暫定税率引き下げによる2.6兆円の減税効果やその他の景気対策に言及。混乱を招いて再度の税率引き上げを演出しようとする政府・与党にしっかりと対応するとした。

 菅代表代行は「これからの政治に必要なことは、徹底した透明化」と主張。間違いなく社会・国・政治が面倒を見てくれるという誰の目から見ても明らかな透明性が担保されているからこそ、北欧諸国では国民が高い税金や年金を払っているとした上、社会保険庁に年金を預けたい、国土交通省に税金を委ねて橋や道路を造ってほしい人はいるのかと問いかけた。

 「透明性を欠いた霞が関の政治そのものを、根本から壊していく」と表明、潜在的に共感を持つ与党内の決起も促しつつ、透明性のある行政を作り出すことから格差社会を是正する本来の道へつなげたいと意欲を述べた。

 集会は、古賀伸明連合事務局長が「STOP!THE格差社会キャンペーン第2弾」の7つの柱を報告し、政策要求の実現に向けて協力を共に誓い合って終了した。
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