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2000/02/14
【衆院予算委】「首相は自他共に認める郵政のドン」海江田議員が浮き彫りに
 続いて質問に立った海江田議員はドコモ株疑惑に的を絞って小渕首相を追及。首相 の講演録などを引いて、小渕首相が郵政族となり電気通信産業に深く食い込んでいく 足跡や、亡くなった石井氏から古川秘書官への不自然な株譲渡など、首相周辺の複雑 な人間関係、そのなかで実現された古川秘書官や兄・小渕光平氏のドコモ未公開株の 取得など究明すべき疑惑を浮き彫りにした。

 海江田議員は首相が90年におこなった講演内容を読み上げ、「首相には先見性があ り、この講演で63年の初当選後すぐに所属委員会として逓信委員会を選んだことや情 報通信分野の重要性を明確に語っている」と指摘。さらに首相が69年には逓信委員会 理事、翌70年には郵政政務次官に就任したことをあげ、「こうして首相は自他共に認 める郵政族となり、89年には自民党電気通信問題の調査会長に就任した。いかに執拗 に電気通信問題に取り組んできたかの証左だ」とした。

 そのうえで海江田議員は、のちにドコモの未公開株に大化けする上毛通信サービス の設立が72年だったことをあげ、「同社を立ち上げた1人で、首相と親交のある鈴木 弘氏にとって、首相の郵政政務次官就任は設立のインパクトになったのではないか。 そういう話をしなかったか」とただした。しかし、首相は「新しい事業に取り組むこ とは知っていた」など、逃げの答弁に終始した。
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