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2008/03/28
道路財源の協議の場として国対・政調の合同協議会開催を改めて提案 菅代行




 菅直人代表代行は27日夕、福田首相が道路特定財源に関する臨時の会見を行ったことを受け、国会内で幹事長、国対委員長、政調会長、参議院会長など、衆参の国会関係者らと意見交換を行った後、記者団に対して首相の会見に対する基本的な受け止め方を語った。

 はじめに菅代表代行は、福田首相が平成21年度から道路特定財源を一般財源化すると発表したことに対して、「これまで一般財源化に対して明確な姿勢を示さなかった首相が、はっきりと一般財源化を約束したことは、大きな前進である」と評価した。また、民主党が主張する平成20年度からの一般財源化とはまだ隔たりがあるものの、いかなる状況であっても一般財源化する約束は守るという趣旨の福田首相の発言に対しても菅代表代行は併せて評価した。

 次に暫定税率の廃止について福田首相が「現実無視」と発言し、「状況を踏まえて、検討する」と留まったことに対して、「現実をしっかり見れば、今こそ暫定税率を廃止する時である」と強く主張。「我々の考えとは全く異にしている」として、「残念ながら評価するに値しないと言わざるを得ない」との所感を菅代表代行は語った。

 続いて、与野党の修正協議についてこれまでの間、「国対委員長と政調会長を交えた政策的な協議を行う」という提案を逆に行ってきたことを挙げ、福田首相の述べる与野党の修正協議についても同様の趣旨と受け止め、民主党が提案する同協議会を福田首相の見解を確かめるためにも、早期に開催して協議に臨むとの見解を述べた。

 また菅代行は、伊吹自民党幹事長が鳩山幹事長に福田首相の会見での内容とは別に「税法年度末処理にあたっての提案」という紙を届けたことを報告。この件についても国対・政調合同協議会の中で詳細に説明を受けて対応していく方針を示した。

 福田首相が会見の冒頭に「野党との話し合いの機会が得られない」と発言したことに対しての質問に、菅代表代行は、「党首会談は行なっていないが、幹事長、国対委員長レベルでの話し合いはしっかりやっている」と指摘。その上で、「首相がそう思われるのであれば、逆に与党内での意思疎通が必ずしもスムーズではないのではないか。首相が会見する時に幹事長が一部重なるような提案を別途するということは普通の常識から考えられない」と問題の根本は与党側にあると分析した。
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