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2008/03/28
福田首相発言の真意を問う 与野党協議呼びかけに与党拒否受け山岡国対委員長


 民主党をはじめとする野党各党は28日午前、与党側に対し、与野党国会対策委員長、政調会長会談を呼びかけた。与党はこれを拒否、山岡賢次国会対策委員長、直嶋正行政調会長をはじめとする与野党国対委員長、政調会長は官邸で町村官房長官と面談することとなった。

 山岡国対委員長は会見で、会談の趣旨について、昨日自民、公明両党側から提案のあった「つなぎ法案」および、福田首相のテレビでの発言について説明を求めるものであったと説明、しかしながら与党側は、「つなぎ法案」の回答が得られるまでは会談には応じないとの返答であったと明かした。「つなぎ法案」は、今月末に期限が切れる租税特別措置(租特)のうち道路特定財源を除く部分について、適用期限を4月末まで延長するという内容のもの。

 そのうえで山岡国対委員長は、野党国対委員長、政調会長がこのあと町村官房長官と面会、福田首相の発言について、個人的なものなのか政府与党としてのものなのか、その真意を確かめ、さらには発言の中身について説明を求める、と報告した。総理の発言については、与党の幹部のみならず、閣僚までが内容について「分からない」との趣旨の発言をしている経緯があり、このままでは、福田首相が修正協議を求めているにもかかわらず、協議をすることはできないと述べ、官邸で説明を受けたうえで、各党、野党間で協議していく方針を語った。

 また、「つなぎ法案」の対応をめぐっては、国会対策委員長からは今朝までの回答を求められていたが、幹事長から「お昼までに」との連絡があったことを明かし、「政党の窓口、政府と政党と窓口もばらばらであり対応に苦慮している」と表明、それにもかかわらず、野党が応じないような発言は国民に対して誤解を与えるとして、しかるべき対応をとっていく考えを示した。
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