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2008/03/28
【参院本会議】2008年度予算案予算案否決 134対107 藤原良信議員が反対討論


 参議院本会議が28日夕開かれ、2008年度予算案が、民主党など野党の反対多数で否決された。反対134、賛成107。

 採決に先立ち、民主党・新緑風会・国民新・日本を代表して藤原良信議員が反対討論に立った。

 藤原議員は、「『再考し』し、『良識』を発揮するには、衆議院で『徹底した審議』が行われ、『再考』するに足る資料や答弁がなければならない」とした上で、「2月29日には、政府与党は力ずくで衆議院での審議を打ち切り、強行採決。政府与党が衆議院で審議拒否をし、両院議長あっせんにある『徹底した審議』を反故にした」と政府を批判した。

 また、冬柴国土交通大臣、鳩山法務大臣、石破防衛大臣、舛添厚生労働大臣らの答弁、発言を取り上げた上で、「ここまで責任感が欠落している内閣がかつてあったか」と論難した。

 具体的な予算案批判としては、財政健全化路線の偽装、国民への負担の押し付け、高齢者いじめの後期高齢者医療制度、道路特定財源、特別会計などの無駄遣いを指摘。

 最後に、「稚拙な政治手法に終始し、無為無策な自民党政権では、税金の無駄遣いは根絶しようがない」として、政権交代し、民主党政権、「国民の生活が第一」政権の樹立を約し、討論を終えた。

 なお、予算案は憲法60条の規定により衆議院での議決が優先される。
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