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2008/04/01
暫定税率廃止の実現は参院選で国民から大きな支持を頂いた結果 平田参院幹事長




 平田健二参議院幹事長は1日午後、国会内で記者会見を行い、同日をもって揮発油(ガソリン)税の暫定税率が廃止になったこと、「消えた年金」問題の舛添厚生労働大臣への責任追及や党首会談などについて記者団に語った。

 はじめに、同日からガソリン税の暫定税率が廃止になったことを受けて、「我々はガソリンの暫定税率廃止を政策に掲げ実現した。昨年の参議院選挙で国民の皆さんから大きな支持を頂いた結果、このような政策が実現し、今日は記念する日となった」と胸を張った。

 続いて平田参議院幹事長は、暫定税率を巡る今後の政府・与党側の出方について、「いつかは3分の2の再議決をするつもりだろうが、政府・与党は国民の皆さんの信を受け止めてもらいたい」と述べ、暫定税率の維持を政府・与党が再議決し、再び増税となることを全力で阻止する考えを明らかにした。

 次に「消えた年金」問題について、「3月末までに名寄せをすると言い切った舛添厚労相の責任に対して、厚生労働委員会や予算委員会でしっかりと追及していく」との方針を明示。それに先駆け、3日の予算委員会では年金と経済問題の集中審議を行うとして、舛添厚労相および福田首相への責任追及に向け万全を期して臨む意気込みを表した。

 また舛添厚労相への問責決議案提出について、「各委員会での追及を行なった結果、問責決議を出さなければいけない結果となれば提出する」と語った。

 平田参議院幹事長は、小沢代表と福田首相との党首会談について言及。「マスコミなどを通じて福田首相は色々なことを言っているが、同日まで首相側から協議の申し入れは一切ない」と述べたうえで、「首相側から会談の申し入れがあれば受け入れる用意はある」との方針を述べ、役員会でも了承されたことを報告した。

 最後に平田参議院幹事長は、政府・与党や各報道機関が、暫定税率が廃止されることによって「国民生活が混乱する」としている点を問われ、「国民の皆さんは混乱していない。むしろガソリンの値段が下がって歓迎している。混乱しているのはそれぞれの自治体や政府である」ときっぱり断言。

 加えて、「しかも暫定税率の期限切れは5年も前からわかっている話であるにもかかわらず、政府・与党は地方自治体に適切な措置を施さず、何もしなかっただけ」と、政府・与党自身の身勝手な考えが今回の結果を生み、思い通りにならないと民主党など野党に責任を転嫁する態度に半ば呆れ顔で答えた。
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