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2008/04/04
年金、道路で参院らしい濃密な深みのある論戦を与党に挑む 簗瀬参議院国対委員長
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簗瀬進参議院国対委員長は4日午後、国会内で定例の記者会見を行い、来週月曜に行われる予算委員会をはじめとする国会運営の取り組みならびに日銀総裁人事について記者団に語った。
はじめに簗瀬委員長は来週の国会日程について、7日の予算委員会で年金問題や後期高齢者医療問題などの社会保障や経済問題の集中審議を行うことを報告。
また8日には厚生労働委員会では年金、医療問題を中心とした集中的な一般質疑を行い、財政金融委員会では税制改正法案と民主党の対案の趣旨説明、9日は決算委員会ならびに党首討論が行われ、10日には厚生労働、財政金融両委員会で再び議論を行うこととなったと述べた。
それらの日程を踏まえ、簗瀬委員長は、「来週は白熱した論戦が繰り広げられるのではないか」と展望を語り、「参議院らしい濃密な深みのある論戦を与党に挑んでいきたい」と抱負を述べ、ガソリン税の暫定税率に関する税制改正法案や道路特定財源に係る道路問題、さらに年金、医療問題を中心に、しっかりと政府を追及する構えを示した。
次に日銀総裁人事について、来週にも新提案が与党側から提示されることへの対応に関する質問に、「かねてから財務省を中心としたこの国の官僚支配の体制を根本から変えなければならないと訴えてきた」と基本的な考えを述べ、その具体的な一つの行動がが日銀総裁人事だと指摘。
そのうえで、簗瀬委員長は与党側からの提示が出た段階でその考えの下に判断していくのが望ましいとの持論を示した。
一方で簗瀬委員長は、11日にワシントンD.CでG7が開催されるまでに新総裁を決定するのが国際的観点から良いとするならば、再び不同意とならないように政府・与党に対して「しっかりとした人選と手続きを行うべきである」と迫った。
また福田首相が本会議で、「(税制改正法案を民主党が)1カ月も審議に入らないのは残念」と述べたことの感想を問われ、「空白を作ったのは我々の責任ではなく、予算案に関する衆議院本会議を野党欠席のまま強行採決したことが最大の理由である」と反論。政府・与党が予算を問答無用に通過させた暴挙に対しては、「罪の意識があまりにも希薄ではないか」と応酬した。
さらに与党側が参議院の委員会日程について「定例日以外に審議を行わないのは審議の進行を遅らせるための口実」と民主党を批判していることに対して、「しっかりとした審議をするならばきちんと準備する時間が必要である」と定時定刻で行うことが最も実のある議論ができると一蹴した。
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