2008/04/07
【参院予算委】消えた年金問題、解決の道質す 水岡議員
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7日午前の参議院予算委員会で、水岡俊一議員は「消えた年金」問題解決のため対策を集中する必要があると主張した。
冒頭、3月末までに統合を終えるという政府・与党の公約が達成されていない状況について質問。子どもの教育を例に「宿題ができなかったことを頭ごなしに責めるだけが能ではない」として、反省に立って原因や対策を一緒に考える次のステップが大事だと考えを述べた。
水岡議員はまた、「新たな『消えた年金』」として、社会保険事務所による厚生年金記録の不正改ざん事例を取り上げた。標準報酬月額が実際よりも低く記録された場合は、保険料額も受給額も低くなることを坂野社会保険庁長官に確認した上、「大変なことだ」と徹底的な調査を求めた。舛添厚生労働大臣は事業主の協力を求め全力を挙げて調査すると答弁、福田首相は「できるだけ早く解決するべく対応したい」と表明した。
水岡議員はこの事例について「担当職員一人のことか、事務所が組織的にやったのか、社会保険庁が全国的にやったのか、追及しないといけない」と主張。問題があるのであれば期限を切って誠心誠意、対応策を考えることが厚労相の責任だとしたほか、関係者の参考人招致を求めた。
基礎年金番号が確定している2億5000万人のデータの中にも、標準報酬月額や脱退手当金受給の間違いが指摘されているとして、早急なサンプル調査の実施を要請。また、受給者や被保険者の協力を得るためにも「ねんきん特別便」に情報を書き込むことが得策だとした。
水岡議員はまた、年金記録専用の相談電話について、待ち時間や費用などの問題点を指摘、首相に決定的な対策を練る考えがあるか質した。福田首相は「できるだけ国民の立場に立って考えることは基本である。改善に改善を重ねたい」と答弁した。
水岡議員は年金記録不明が解決しない中、後期高齢者医療制度によって年金保険料を天引きされるお年寄りからの手紙を紹介し、年金記録の問題はこれまでのやり方では解決できないことが明らかであり、国民のためにどこかで解決の道を探るべきだと主張した。
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