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2008/04/15
自民党と官僚主導の腐敗政治を皆さんの力でこの山口から変えたい 菅代表代行
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菅直人代表代行は、岩国市長選による衆議院山口県第2区の議席欠員に伴い、補欠選挙が告示された15日午前、山口県岩国市にある錦帯橋での民主党公認候補の出陣式に駆けつけ、支持者や聴衆など約1500人の前で支持を訴えた。
冒頭、晴れ渡る青空の下で菅代表代行は、多くの聴衆の皆さんに「山口で生まれ育った仲間として、出陣式に参加できたことを誇りに思う」と表明。
次に菅代表代行は、今回の補欠選挙について「本当に大きな選挙である」と述べ、その理由として福田内閣の現状について言及。昨年の参院選の結果を受けて参院において与野党が逆転した結果、「福田内閣は何にもできていない」と語り、首相としての資質を疑問視。さらに、9日に行われた党首討論について触れ、「国のトップリーダーが同情されるようでは駄目。この国をどのような方向に持っていこうとしているのか、何一つ語らない」と、ビジョンを示すことができない福田首相を切り捨てた。
続いて菅代表代行は、ガソリン税の暫定税率廃止の問題を取り上げ、「日本政治の改革が、この問題をきっかけに突破口が開けるか、まさに正念場にある」との認識を表した。また、自民党は補欠選挙に勝利すれば、その2、3日後にもう一度ガソリン税を上げると表明している点について、「ガソリン税を再び上げることは当然反対だが、それ以上にその税金で国交省の天下り先となる団体を100も200も作っている。そんな無茶苦茶な税金の使い方を再びやらせることに賛成できるはずがない」と厳しく批判し、聴衆に強く訴えた。
さらに同日から始まる、75歳以上を対象とした後期高齢者医療制度の年金からの保険料天引きに対して、「年金をまともに払わないのに、取る方だけはしっかり取るというのは納得できない」と、制度そのものを許している政府・与党の高齢者切り捨てに強く非難。それらを踏まえて菅代表代行は、今回の選挙結果によって、「これからの日本が少子高齢化社会の中で安心できる日本になるかどうか」を左右するとの認識を示し、民主党は「国民の生活が第一」の政治を実現する意気込みを訴えた。
そのうえで菅代表代行は、「一言でいえばインチキのない日本になるかどうかである。少なくとも税金をネコババしている勢力と手を握っている今の政治を変えるには、我々が勝利しなければならない」と気勢を上げた。
最後に菅代表代行は、「ここ長州は草の根の志士が立ち上がり、当時の権力者であった徳川幕府を倒したところでもある。今まさに腐敗している自民党と官僚主導の政治を皆さんの力によって大改革をこの山口から始めていきたい」と、さらなる支援を強く訴え、激励のあいさつを締め括った。
出陣式には藤谷光信参議院議員をはじめ多くの民主党所属議員、社民党女性青年委員長の辻元清美衆議院議員らも応援に駆け付けた。
出陣式終了後、菅代表代行は記者団に対して、「出陣式にたくさんの方に集まっていただいて、草の根の力、まさに草莽崛起(そうもうくっき)というものを感じた」と感想を述べた。
また、今回の選挙の争点について、「今回の選挙を勝利するが税金の無駄遣いや年金問題などを解決していくことになり、政権交代に向けて動き出す。江戸幕府が残るのか、明治維新となり日本の夜明けが来るかの闘いになる」との見解を示した。
さらに菅代表代行は、「自民党は国交省の権力を背景に選挙を進めている感が強い。国交省が組織を挙げて財源を含めた権力の力でこの選挙を進めようとしていることは許せない。正々堂々と小沢代表と福田首相が対決する選挙でなければならない」と厳しい口調で語り、「今回の選挙は300ある小選挙区の一つの議席を争うというより、全国の声を代表して選択する選挙である」と力強く語った。
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