2000/02/16
【衆院予算委】内閣の問題認識能力に疑義=古賀一成衆院議員
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古賀議員は、財政・経済問題について大きな視点から政府を追及。赤字公債が3年 前には476兆円だったのが645兆円に増えるなど、短期間に大幅に増加している ことを挙げ、「空恐ろしい予算案だ。このほかにも地方交付税の特別会計に38、1 兆円の借金が隠れている。景気を回復したうえで、財政改革に取り組むには容易なら ざる決意と知恵が必要だが、小渕内閣には問題を認識する能力すらないのではない か」と、小渕首相の認識能力に疑義を呈した。
古賀議員は小渕内閣が標榜している一兎論(まず景気を回復して、その後に財政再 建に取り組むというもの)を「全くの虚構」と断定。大蔵省が出した「中期財政展 望」で示された、経済成長すればするほど公債発行が増えるという試算を示し、「一 兎論の論拠が崩れているのではないか。景気がよくなったら財政再建と言うほど、こ とは容易ではない」と指摘。宮沢蔵相は「財政再建が容易とは思わないが、現状を続 けていてもどうにもならない。できるだけ早く財政再建路線に切り換えたい」と願望 を述べた。
古賀議員は公職選挙法の改正にも言及し、「国民が期待していたのは、定数削減で はなく、小選挙区で法定得票も取れなかった候補者が比例区で当選する重複立候補や 在日外国人の地方参政権の問題だ」と指摘、政権枠組み維持のため、いたずらに結果 を急いだ政府の姿勢を批判した。
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