2008/04/18
道路財源政策協議で与党は協議の気構えが感じられない 簗瀬参院国対委員長
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簗瀬進参議院国会対策委員長は18日午後、国会内で定例の会見を行い、財源特措法(道路整備費財源特例法改正案)に関する今後の委員会審議や税制改正法案に関する与野党政策協議の展望などについて、記者団に語った。
はじめに簗瀬委員長は、「来週22日に予定されている財政金融委員会で財源特措法の趣旨説明を行うことを与党側に求めているが、閣法を提出した与党自身が趣旨説明することを応じない」と説明。法案提出者が審議拒否をしているという前代未聞の事態となっていることを指摘した。
また同案を財政金融委員会に付託したことに対して与党側が反発している中、簗瀬委員長は、「議院運営委員会で正式な手続きを経て、付託先が決まった以上、正々と審議に行うべきである」との認識を示した。
さらに、与党側が江田参議院議長に対しても抗議していることについて、「議長の個人的な事情で決まるものではない」と述べ、さらに、「付託先の如何を理由にして議長に対して様々な圧力を加えることは全くスジの違う話である」と与党の自分勝手で横暴な対応に対して厳しく批判し、断固抗議する構えを見せた。
次に、道路財源に関する与野党政策協議会の会合が開かれることについて、簗瀬委員長は、「暫定税率は絶対復活、一般財源化は来年の話といった与党のスタンスは、最初から協議する気構えが全く感じられない提案であった」と議論の1丁目1番地から民主党との提案とは全く逆の提案を打ち出し、挙句の果てには、「与党の提案に沿うように修正をせよと一方的な譲歩を迫っているだけである」と与党の姿勢を切り捨てた。
最後に、航空自衛隊のイラク派遣をめぐる名古屋高裁での判決で空自の兵士輸送を違憲認定したことに対して、簗瀬参議院国対委員長は、「政府がこれまで繰り返してきた虚構の論理が浮き彫りになった判決である」と評価した。
また、「このような大問題で司法が毅然とした判断をしたと受け止め、司法の良識がしっかりと息づいているという力強い印象を受けた」と感想を述べた。
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