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2008/04/24
福田首相への問責決議案提出は覚悟を持って行う 輿石参議院会長




 輿石東参議院議員会長は、24日午後記者会見を行ない、福田首相に対する問責決議案提出の取り扱いなどについて記者団に語った。

 冒頭、輿石会長は、衆議院山口2区補選の結果が今後の国会に影響するかどうかに言及し、「良い結果が出ることを願わずにはいられないが、結果が国会に影響を及ぼすということはない」と明確に表明。

 続いて、政府・与党が来週の30日にも税制関連法案を衆議院で3分の2の議席で再議決しようとしていることについて、「30日という日を興味深くお持ちだと思う」と前置きしたうえで、政府・与党が再議決を行った場合、福田首相(内閣)への問責決議案を提出するかどうかは、「まだ決めていない」と語った。

 次に自民党の矢野哲朗参議院議員が、「民主党の参院議員数人が近く会派離脱する」と発言したことについての質問に輿石参議院会長は、「それは矢野さんの希望でしょう。希望に添えるかどうか、そんなことはないでしょう」と余裕を交えながら否定した。

 また、問責決議案提出後の国会審議の対応について問われた輿石会長は、「色々な意見があるが、半世紀以上の中で、特に首相に対する問責決議は初めてという状況から考えると、首相への問責決議は重たいものである」との認識の下、同決議案を提出する時は、国会運営も覚悟を持って行う意向を示した。

 さらに、同決議案を提出する時期やどのような判断で最終的には提出するかとの質問には、「首相に問責を突き付ける場合は道路問題が最大の焦点になるが、福田内閣への問責という場合は、道路以外に年金や医療問題も含め総合的に判断する」との考えを述べた。

 最後に輿石会長は、与党側が「民主党が抵抗して審議時間がない」と発言し、委員会審議が進まないのは「民主党のせいである」と批判していることに対して、「委員会を開催しないのは与党の方であって、何でもかんでもケチをつけてくるような与党の国会運営では、それこそ参議院の良識を疑われてしまう」と反論。「もう少し政権与党は政権与党らしく振舞ってもらいたい」と述べ、襟を正すべきは与党であると戒めた。
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