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2008/05/01
道路財源のムダ遣い問題にこれまで以上に取り組む 会見で菅代表代行




 菅直人代表代行は1日午後、党本部の定例会見で、昨日の再可決を受けた所感や今後の取り組みなどについて見解を語った。

 冒頭、昨日の再議決を受けて本日から全国的にガソリン値上げが行われていることについて「大変残念な、無念な思いがする」と所感を述べた。暫定税率の期限切れに伴いガソリンが値下がりした1カ月については、国民の皆さんが「昨年の参院選の結果によって本当に(一票の力によって)具体的に物事は動く」と実感して党へ期待感を持つと共に、維持できなかったことで衆議院での力不足の感を持ったのではないかと指摘した。

 菅代表代行はまた、道路に関する財源のムダ遣い問題について「これまで以上にしっかり取り組み、国民の前に明らかにして、道路政策の抜本改革、日本の国の形を変えていく突破口にする基本方針はまったく変わっていない」と語った。

 民主党の道路特定財源・暫定税率問題対策本部が同日に会議を開き、今後の活動について具体的に議論したことにも言及。全国8箇所の地方整備局について、そのあり方も含め調査をすると述べた。

 また、福田首相や自民党が使う「一般財源化」という言葉について、「道路、教育、福祉、何にでも使える財源に変わる」という本来の意味なのか、様々な議論の場で明確にして考え方を質すと表明、道路に関する財源のムダ遣いの問題について連休明けから集中審議を開くよう、衆参の予算委員会などを中心に求めるとした。

 さらに記者から、ガソリン価格は連休中は上がらないという町村官房長官の見通しについて見解を問われ、「1日先も見えない官房長官と、石油会社に居たわりに石油のことをご存じない総理、とてもこの2人に日本の舵取りを任せられないと改めて痛感させられた」とコメントした。
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