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2008/05/08
福田政権では無駄遣いはなくせない 一度新しい政権を 菅代行が街頭で


 菅直人代表代行は、8日夕、東京・新宿駅前で行われた連合主催の街頭演説会で「今の福田政権では、格差の拡大をストップさせることはできないし、税金の無駄遣いはとまらない。どうか一度無駄遣い政権をやめさせ、新しい政権を作らせてほしい」と訴えた。

 菅代行は、格差拡大の原因を、「税金、年金がネコババされているからであり、ネコババしているのは国土交通省をはじめとするありとあらゆる役所であり、これを変えなければ日本を立て直すことはできない」と主張した。

 無駄遣いの例として、アクアラインを挙げ、イギリスでは3分の1の値段で建設できたことを調査してきたとして、1兆4000億円もかけた日本の道路行政を「わざわざ高い値段で橋も道路もトンネルも造っている」と批判。

 さらに、「高い値段を下げることができれば、2.6兆円を減税として皆さんに返すことができる。また、後期高齢者医療や、年金に充てることもできる」と、ガソリンなどの暫定税率を復活させた政府・与党を批判した。

 菅代行は、後期高齢者医療制度についても、「これはお年寄りへの差別であり、こんなことをしていれば日本人の品性、品格が問われる」として、制度を廃止する法案を野党共同で提出すると表明。参議院で可決して衆議院に送り、そこで自民党・公明党が反対するようなことがあれば、何らかの行動を野党一致してとると報告した。

 この街頭演説会は、連合が格差社会の是正、政策転換を求めて順次開催しているもので、この日は、高木剛連合会長も、後期高齢者医療制度、派遣やパートの非正規雇用者の働き方の是正を訴えた。

 民主党からは菅代行の他に、階猛衆議院議員も演説会に参加した。
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