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2008/06/09
【参院決算委】税金がムダ遣いされないように対応を 川崎議員




 川崎稔議員は9日午前の参議院決算委員会で、中央官庁のタクシー接待と国土交通省の公用車に係る車両管理業務の問題を取り上げ、公費のムダ遣いを廃し、しっかりした確認を要求した。

 川崎議員はまず、霞が関の中央省庁の公務員が深夜に公費でタクシーを使って帰宅する際、長距離料金を払う見返りに金品を提供されることが慣行となっている問題に言及。「公費の見返りを公務員が私(わたくし)している問題は大きい」として額賀財務大臣と冬柴国土交通大臣に調査状況を質問した。福田首相は、再発防止策を徹底し信頼回復が重要だとした。

 川崎議員は「後期高齢者医療制度の問題で、日本中の高齢者の皆さんが日々の暮らしに不安をもち、必死に不満を訴えておられる。一方で、政府の役所が、税金である公費の使い方に、これほど不真面目で無頓着であることについて、政府の最高責任者としてどのように責任を感じているか」と追及した。

 首相は、ガソリン税の暫定税率に言及、すでに決まっている予算を執行できなくなるため復活する必要があったと述べた上、無駄を廃することはやっていかなければならないと答弁した。これに対し川崎議員は「『予算が組んであるから』とは、税金を使う側の論理だ」と指摘、国会は税金を払う側の立場になってチェックすると表明した。

 続いて川崎議員は、国交省が道路特定財源から支出している公用車にかかる費用である公用車購入額や運行費、車両運行委託管理費について、年額合計100億円近くが全国の道路関係事務所で使われていると指摘。中国、四国、九州の各地方整備局が平成18年度に行った、車両管理業務に関する34回の指名競争入札のうち33回については、多数の国交省OBがいる2社が受注しているとして説明を求めた。

 「基準を全て満たしているものが結果的にこの2社であった」とする政府参考人の答弁に「今後も引き続き当委員会で追及する」と厳しい態度を示し、公正取引委員会へ職権の発動を促すなど、厳正な処置をするとした冬柴国交相に「税金がムダ遣いされないように、非効率に使われないように、これからもしっかり対応を」と求めて質問を終えた。
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