2008/06/10
【参院決算委】神本議員、平成18年度決算関連議決案へ反対討論
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10日午後の参議院決算委員会で、平成18年度の決算関係議案の審査が行われ、神本美恵子議員が、「是認することに反対」の討論を述べた。
各党の討論に先立ち、小川敏夫委員長は、議決案の取扱いに関する理事会での協議を報告。「決算が是認されない以上、警告として個別の指摘を行う必要はない」「決算が是認されなくても、警告として具体的な問題を指摘すべきである」という意見が一致を見るにいたらず、委員会では是認するか否かの議決のみを行うとした。
討論で神本議員は、民主党・新緑風会・国民新・日本を代表して、平成18年度決算関連議決案について是認に反対すると表明。理由として、危機的な財政状況、政府による巨額のムダの放置、ムダ遣いにより生じた負担の国民への押し付けを挙げた。また、国有財産関係についても、財産売却の努力が不十分であり、会計検査院の指摘の通り国有財産の管理に重大な不備があるとした。
神本議員はまた、「決算審査の意義目的は、予算執行を検証・分析・評価し、結果を予算編成に反映させることだ」と指摘。審査過程で明らかになった政府の失政やムダ遣いに対する是正措置を、院として政府に求めるため、委員会が議決する内閣に対する警告及び措置要求は極めて重要だとした。
是認しない場合は警告もすべきでないとする与党の対応について「与野党を超えて積み上げてきた参議院決算の充実サイクルを崩し20年前に逆行させるものであり、まったく納得できない」と強く批判、この場を借りて本来委員会として議決すべきだった案文を読み上げると表明し、6項目の決議案と7項目の措置要求案を朗読した。
神本議員は、是正改善の自主的取り組みと報告を政府に促し、次年度以降の決算については是認否認に係らず警告決議、措置要求決議を行うべきだと訴えて討論を終えた。採決の結果、平成18年度国有財産無償貸付状況総計算書を除く決算関連の議決案は、賛成少数により是認すべきでないと決した。
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