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2008/06/10
小沢代表、奈良県葛城市の大和葱生産農家と戸別所得補償制度について意見交わす




 小沢一郎代表は10日午後、奈良県葛城市の大和葱の生産農家を吉川政重奈良県第3区総支部長とともに訪れ、生活現場主義の政治を実現するため、地元の生産農家の現状や問題点などについて、活発な意見交換を行った。

 農家に到着した小沢代表はまず、収穫されたばかりの大和葱の仕分けを行う集荷作業場を見学。大和葱はそもそも約40年前に、減反政策で更地になった土地に京都の九条葱を品種改良し、名産品として作り上げたのがはじまりだとの説明を受けた。また大和葱は関東の葱とは違って青く、葉の方を主に食べるとの説明に驚いた様子を見せた。

 集荷作業場で働いている方々を激励した後、葱畑を視察した小沢代表は、奈良大果、笛堂野菜研究会葱部会や近隣農家の方々、約20名と葱畑の中で座談会を行った。

 生産農家の方々からは、現在の原油高に伴う燃料費の高騰で、生産コストが高くなっていることから農業経営が厳しいとの声がはじめに上がり、政府が品目横断的経営安定対策を修正し、新たな補助制度を打ち出したことに関する言及があった。これは、民主党が参議院で多数をとったことで、農家の与党離れに危機感を感じた結果、政府が・与党が同制度を導入したものだとの意見があり、民主党が第一党となった昨年の参院選の結果に対して、評価の意見が寄せられた。

 また自民党が今まで行ってきた農政に対して、生産農家の方々からは「小規模農家を潰す政策」と口を揃えて厳しく批判する声が相次ぎ、その中で自己努力によって、様々な当地の名産品を作り上げてきたがこの先の農業経営に対する将来不安が膨らむ一方だとの訴えがあった。

 さらに欧米諸国で行われている、所得補償制度について、「新鮮で品質の良い農作物を作っていくためにも、ぜひ、日本でも戸別所得補償制度を導入してほしい」との意見が沸き上がった。

 小沢代表は、それらの声を受けて、「民主党が政権を取れば必ず戸別所得補償制度を実現し、安心・安全でおいしい農作物を生産できるように私たちもがんばる」と力強く応え、参院選で掲げた「民主党マニフェスト」を法案化した「農業者戸別所得補償法案」を何としても成立させていくとした。
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