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2008/06/11
【参院本会議】平成18年度の決算関係議案否決 小川委員長が委員会審査報告




 参議院本会議で11日午前、平成18年度の決算関係議案の採決が行われ、賛成105反対131で、否決された。

 委員会審査の経過と結果の報告に立った決算委員会の小川敏夫委員長はまず、国会が議決した予算及び関係法律が適正かつ効率的に執行されたかどうかを審査し、あわせて、政府施策の全般について広く国民的視野から実績評価を行い、その結果を将来の予算編成およびその執行に反映させるべきであるとの観点に立って審査してきたと報告。

 主な質疑内容として、道路関係業務における不適切な支出、随意契約見直しの趣旨に反する制限的な応募要件等、防衛装備品調達における水増し請求、各特別会計に滞留する多額の余剰金・積立金、公益法人の内部留保の見直し、委託費の不適切な執行などが取り上げられたほか、行財政全般にわたる議論が交わされたことを明らかにした。

 続いて議決についても報告。「従来、決算の議決は、第一に本件決算の是認、第二に内閣に対する警告から成り立っているが、理事会において決算を是認するか否かにかかわらず、委員会審査において明らかになった政府の財政運営等の問題点を警告として具体的に指摘すべきであるとの提案があった」と小川委員長は語った。これに対し、決算が是認されないときには警告として個別の指摘を行う必要はないとの反対意見が示され、今回は警告の取り扱いについて各会派の意見が一致せず、本件決算を是認するか否かの議決を行うことになったとした。

 決算の議決のあり方については今後も引き続き協議、検討されることを確認、また、決算委員会においては、決算審議を踏まえて内閣等に対して措置要求決議を行っていたが、この決議についても警告と同様に、その取り扱いについて各会派の意見の一致が見られなかったため、決議は行われるに至っていない点も小川委員長は語った。

 そのうえで小川委員長は10日の討論については、民主党・新緑風会・国民新・日本の神本美恵子議員から「是認することに反対の意見」が述べられ、採決の結果、賛成少数で否決されたと報告した。
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