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2008/06/12
衆議院での内閣信任決議案可決「大与党のやることではない」代表、稚拙な手法に苦言




 小沢一郎代表は山形市内で記者会見を開き、山形県での社民党との選挙協力や、総選挙へ向けての準備などについて質問に答えた。

 次期総選挙での選挙協力について、山形県では、1、2区は民主党、3区は社民党と協力体制が整ってきたことを明らかにし、山形県内での戦いについては「1、2区は絶対勝ってもらわないといけない。昨年の参議院選挙で、民主党と自民党との差がひっくり返った。これは自民党政治が、今まで自民党を支持してきた人の生活を破壊し、その不信感や怒り(によるもの)だと思う」と指摘。さらに「3区についてもいい候補者を立てて活動すれば勝機はある」との見方を示した。

 さらに、近藤洋介山形県連会長も、「参院選では連合山形をはじめ、民主党、社民党、国民新党と山形県が一枚岩だった。県連として3選挙区(すべて)全力を尽くしていく」と表明した。

 候補者の擁立については「8月から9月にかけて臨時国会を開くと政府が言っているが、そうなればいつ解散・総選挙があってもいいというようにしなくてはならない。(選挙に向けた)陣立てを整えたい」と答え、選挙態勢を早急に組んでいく方針を強調した。   

 民主党代表選挙についての問いに「代表選挙のことは今の時点で何も考えていない。どういう立場にあろうが、政権奪取、与野党逆転が目的である。そのために全力で当たる」と、次期総選挙に勝利することが最優先であるとの考えを示した。 

 後期高齢者医療制度の国会での審議状況に対しては、「先週参議院を通過したのだから、衆議院ではすでに審議入りしていなくてはならない。しかし、自民党が応じない。本気で審議をする熱意が見られない」と、審議しようと口先ばかりの自民党の対応を厳しく批判した。

 衆議院での内閣信任決議案の可決について「参議院での問責決議案可決に対してアイコだと言いたいのだろうが、大与党のやることではない」と、その稚拙な手法に苦言を呈した。
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