ニュース
ニュース
2008/06/15
たかむら勉・衆院山口第1区総支部長、鳩山幹事長とともに山口市で講演




 鳩山由紀夫幹事長は15日午後、山口県山口市内で講演を行い、「世直しをするには政権交代しかない」と表明。政権交代を実現して国民のための政治を取り戻そうと述べ、民主党へのさらなる理解と支援を求めた。講演では、たかむら勉・山口県第1区総支部長が、「世の中を変えていこう」と呼びかけた。

 鳩山幹事長ははじめに、4月に行われた衆議院山口2区補欠選挙での民主党の平岡秀夫議員の圧倒的勝利に対し、地元の皆さんの熱い支援に感謝の意を述べた。

 そのうえで、この勝因として、後期高齢者医療制度の問題、道路特定財源問題等において、国民生活をかえりみない政治が行われていたからだと、政府・与党の姿勢を批判。後期高齢者医療制度については、政府・与党が最近になって見直し策を示していることに言及し、小手先の見直しでは解決にならないとして、いったん制度を廃止し、お年寄りの尊厳を取り戻さなければいけないとの考えを改めて強調した。また、数々のムダ遣いの実態が明るみになった道路特定財源については、一般財源化を主張。国の権限、財源を大胆に地方に移すことで地域が財源を自由に使えるシステムを確立、真の地方分権を実現することが民主党の「一丁目一番地」であると訴えた。

 鳩山幹事長に先立ち講演を行った、たかむら勉山口県第1区総支部長は、日本はGDPに占める教育、研究開発費などの投資比率が公共事業に比べて低いことを挙げ、未来の日本を支える人材、技術に対する支援が少なすぎると指摘。「日本はいまだに20世紀型の政治が行われている」と批判し、「強大な権力に挑み、幕府に立ち向かい日本を変えた明治維新の志士達に思いを馳せ、世の中を変えていこう」と呼びかけた。

 さらに、自身は「地盤も看板もカバンもない」と述べ、政治的な力、背景、資金もないと紹介。「何もないからこそすべてのしがらみを断ち切り、日本を変えていくことができる」と、あくなきチャレンジの決意を表明した。

 講演後の質疑応答では、民主党の政策に関する財源への問いに鳩山幹事長は、税金のムダ遣いを一掃したうえで、必要があれば消費税の議論をすることになるとして、「まずはムダ遣いを正し、政治に対する国民の信頼を取り戻すことが必要である」と明言。官僚の不祥事についての問いには、長期政権により監視機能が低下していることが問題であるとの認識を示し、政権交代の必要性を強調。「政治が官僚をコントロールする仕組みをつくり、不祥事のない政権をつくっていくので期待してほしい」と語った。最後に、「政権交代が目的ではなく、政権交代の実現により国民のための政治を取り戻すことが目的である」と力強く表明。大勢の人々の熱い拍手に包まれ、立ち見が出るほどの大盛況の講演会は終了した。
 
 講演会には平岡衆議院議員、西嶋裕作県会議員も参加した。

 また、講演前に鳩山幹事長は地元商店街で歩行遊説と街頭演説を行い、握手を交わしたり一緒に写真を撮ったり、地元のみなさんと触れ合った。
記事を印刷する