2000/03/01
「従軍慰安婦」の名誉回復する議員立法の提出を決定
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民主党ネクスト・キャビネット(NC)は2日、国会内で会議を開き、いわゆる「従軍慰安婦」に謝罪の意を表し、名誉回復に資するための措置を国の責任で講じるため、「戦時性的強制被害者問題の解決の促進に関する法律案」を議員立法で国会に提出することを決定した。
決定を受け記者会見した千葉景子男女共同参画・人権・総務NC大臣は、法案について「国の関与を認めた1993年の河野官房長官談話をベースに、日本の責任で彼女たちの名誉を回復し、金銭の給付を含む対策を講じるための大きな枠組みを決めたもの」と説明。「この法律を戦後処理の大きな礎にしていきたい」と意欲を述べた。
また、戦後処理問題プロジェクトチーム座長で、この問題に長年力を注いで取り組んできた本岡昭次参院議員は、「この法案が民主党の政策になり、涙が出る思いだ」と喜びを表明し、さらに、この問題について国連の人権委員会やILOの勧告適用専門家委員会などから日本政府に対し繰り返し勧告や意見が出されているにもかかわらず、何もなされずにきたことを挙げ、「この対応は著しく国益を害している。国がやらないなら、政党や国会が問題解決に踏み出していく必要がある」と述べ、今国会中にも提出したいとの意向を表明した。
※ 河野洋平官房長官(当時)談話=要旨
「旧日本軍の関与を認め、慰安婦の募集や活動が強制的であり、被害女性の名誉と人間の尊厳を深く傷つけ、心身に癒しがたい傷を追わせたことを反省し、お詫びする」(1993年8月4日)
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