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2008/06/20
政権交代可能という機運に国民がなってきたことを実感 簗瀬参院国対委員長




 簗瀬進参議院国会対策委員長は20日午後、国会内で定例の会見を行い、通常国会閉会を迎え、今国会を振り返るとともに、政権交代の実現性について、記者団に語った。

 はじめに簗瀬委員長は、今国会を終えて、「切れ目なく続いてきた臨時国会、通常国会を通じて、参議院第一党となった民主党の初年度が終わった」と感想を述べた。

 さらに、「今国会を通じて、国民の多くは政権交代があってもおかしくないという雰囲気になってきたということを実感した」と述べた。

 また参院第一党となった国会運営について、「賛否両論の中、今までの常識を打ち破るような運営をやってきたが、国民の皆さんは対決型の国会に対して我々の予想をはるかに超えた高い評価をしている」と語った。

 その例として、日銀総裁人事やガソリン税の暫定税率廃止の実現、後期高齢者医療制度廃止法案を参院で可決させたことなどの成果により、「国民の皆さんが、政治が変わっていると実感していることは我々にとって力強いことである」との所感を述べた。

 続いて簗瀬委員長は、政権交代の本質について、「政権交代を自己目的化してはいけない。権力を奪取するものではなく、政権交代をして政策の新しい流れを作っていくものである」との考えを示し、政権交代はあくまでも、国民のための政策を実現するための手段であると明確に位置付けた。

 次に次期臨時国会の入り方についての質問に、「問責決議は解散・総選挙に追い込むために提出した訳であるから、国会審議や徹底追及で解散に追い込むエネルギーが高まるのであれば、堂々と対応していくべき」との見解を語り、全体的な対応としては、党内で議論を深めた上で結論を出すとの考えを示した。

 最後に今国会で提出した議員立法を廃案としたことに対して、「昨日行われた参議院国対委員長会談で、議員立法に対して継続審議を与党側に求めたが、協力の意思は与党側から示されず、拒否されたため、廃案扱いとなった」と説明した。
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