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2008/06/20
民主党が多数を占めたことで国民の声反映した法案が多数成立 新しい国会だった 幹事長




 鳩山幹事長は20日午後、党本部で会見し、「大きな成果があった国会だと思う」と今国会を振り返った。

 「この通常国会、終盤になって問責決議が可決をされるという、歴史上初めての首相問責可決という事態が起きた」と振り返った鳩山幹事長は、衆院山口2区補欠選挙、沖縄県議選においても民主党が勝利を収めたことに改めて言及。「このような事態を踏まえて、国民のみなさんは福田政権は最早やめるしかないということで解散・総選挙を求めている。しかし、自公連立政権は民意を問えない政権だ」と分析し、この点が国民の前に明らかになったことだけでも大きな成果があった国会だと思うとした。

 同時に、メディア等では「ねじれ国会」と称されたが、ある意味で新しい国会のあり方が求められたとの見方も示し、そのなかで、68本の議員立法を提出して民主党主導で14本の法案を成立させたことを明らかにした。また、国家公務員制度改革基本法案に象徴されるように、政府案を大幅に修正して民主党の思いをほぼ乗せた形で成立させた例もあるとした。

 「ねじれ国会だからうまくいかない」という論調があるが、むしろその逆で、参議院で民主党が多数派を占めたことで、人道的な法案を含め、国民の声を反映する形でが成立した法案が多数あると鳩山幹事長は説明。「このことを国民のみなさんにはご理解いただきたい。反対ばかりの野党とはまるで違う。政府に修正を求め、成立させてきた。そのような新しい国会になりつつある」と語った。

 そのうえで、民主党の政策立案能力は与党よりも、もしくは霞ヶ関以上に優れているとの認識も示し、「官僚主導の政治から解放されて、民主党の政治を十分につくる能力があることをご理解いただきたい」とも述べた。

 また、小沢代表からしっかりやれという檄が飛ぶなか、解散・総選挙に向けて現職、公認候補予定者ともに地元活動を強化していくと表明。「国民の皆様のために望まれる政治を作り出していかなければいけないという思いで行動していく」と強調した。

 社会保障国民会議の協議への民主党の参加を福田首相が呼びかけているとされる点については、「正式にはない」としたうえで、自分たちのアイディアが全く見えないなか加われといっても無理な話と指摘。政府・与党側の議論がまったく見えないまま「会議に加わって責任を共有してくれと言われても土台無理」として、国民という名前だけをつけた、実質は国民不在の会議に利用されたくはないと不快感を示した。

 鳩山幹事長はまた、安倍前首相と山崎前副総裁が対北朝鮮政策をめぐって批判合戦を繰り広げていることについてもふれ、「口汚くののしっている事態。政権の末期症状を呈していると言わざるを得ない」と指摘した。
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