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2008/07/01
羽田最高顧問、潘基文国連事務総長と会談




 羽田孜最高顧問と鳩山由紀夫幹事長は、1日、都内ホテルにて、来日中の潘基文国連事務総長と会談した。岩國哲人国際局長、奥村展三役員室長、藤田幸久国際局副局長が同席した。

 冒頭、羽田最高顧問は歓迎の言葉を述べ、潘国連事務総長が今回の日本訪問で、京都の広隆寺を訪れたことについて尋ねた。潘国連事務総長は「広隆寺を建立した秦河勝(はたのかわかつ)の名前から、羽田元総理を思い出した」と語った。そして、日本と韓国両国間の長い交流の歴史について触れた。

 鳩山幹事長は、世界の水問題に対する潘国連事務総長の取り組みを評価した後、温室効果ガスの排出削減について、民主党が2020年までに25%削減を提示しているのに対し、日本政府として福田首相が明確な数字を示していないことを指摘し、今回のサミット開催までに明示すべきだと強調した。これに対し潘国連事務総長は、長期目標は具体的な中期目標でサポートされるべきであり、日本政府が明確な中期削減目標を打ち出すことを希望すると語った。G8サミットにおける日本の政治的リーダーシップに期待を示すとともに、自らも各国指導者に働きかけていきたいと述べた。

 岩國国際局長は、昨日、東京で潘国連事務総長が、ジンバブエの大統領選挙について厳しい態度で言及したことを高く評価すると述べ、公正な選挙の実施が民主主義において重要であるとした。そしてジンバブエやミャンマーの民主化へ向け、国連が一層取り組んでいくことを期待すると述べた。これに対し潘国連事務総長は、現在もアフリカのリーダーらと協力して取り組んでおり、最善を尽くしていくと意気込みを示した。
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