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2008/07/01
秋田県で農業関係者と意見交換 小沢代表




 小沢一郎代表は1日午後、秋田県由利本荘市を訪れ、「斉藤バラ園」を見学するとともに、地元で農業を営む方々から率直な意見を聞いた。小沢代表の今回の視察には、秋田県1区総支部長の、寺田学衆議院議員、同3区総支部長の、京野きみこ公認内定候補者が同行した。

 小沢代表は、オーナーの斉藤さんの案内の下、園内を見学。同バラ園は、県内最大、9割の出荷シェアを誇り、東京のインターネット販売会社と提携して、バラを全国各地へ販売している。スタンダードの一輪ものから花弁の細かいもの、巨大輪など様々な種類を育て、土を使わずロックウール(岩綿)にかん水(液肥)を満たした水耕栽培によって、30〜40日をサイクルとして一年を通して6回半位出荷。ハウスの天窓は雨、風それぞれ専用のものがあり、雨が降っても70%は閉めても残りは開いた状態にすることにより保温効果も抜群、浜風があるので夏でも栽培が可能であるとの説明を受けた小沢代表は「こんな立派なものは初めて。地元でも見たことがない」と感嘆。熱心に見入るとともに、バラの香りを楽しんだ。

 バラ園見学の後は地元の農業関係者と意見交換。自民党政権による場当たり的な農業政策がもたらした窮状について意見を聞いた。安い米価設定により農業経営が困難になり、最近では、技術開発よりも経営感覚がないと事業が成り立たないため、技術開発に取り組める環境ではないという問題点が指摘された。また、いくら助成金でまかなうことができても、再生産できる価格設定でなければ農家の生産意欲が失われてしまうとして、燃料、肥料等の物価上昇に見合った米価設定を求める意見が出された。

 小沢代表は、先進国の中でも、断トツに日本の食料自給率が低い状況に言及し、「安全保障、日本人の生存の問題として、生きていくためにはどうすべきかという前提に立って、全体の中での仕組みを作っていくべきである」と見解を述べた。また、これまでの状況から、ともすれば農政をあきらめそうになる方々を「あきらめたら変わらない」と励まし、ともに改革に立ち向かう姿勢を表明。日本人の食の安全を守るため、党は農業者戸別所得補償制度をはじめとする施策を示して農家の再建に取り組むとした。
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