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2008/07/18
小沢代表、神風衆院議員の会で講演 新しい国民本位の政治のため政権交代に賭ける
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小沢一郎代表は18日夜、埼玉県志木市内で開かれた埼玉県第4区総支部長の神風英男衆議院議員の「平成20年度神風会総会」で「政権交代に賭ける」と題して講演を行い、民主主義を定着させるためにも次の選挙で勝たなくてはならないとして、民主党への更なる支持を訴えた。
冒頭の挨拶で神風議員は「日本の政治は、役者も変わらなければならないが、官僚内閣制という舞台装置を、国民内閣制という新しい舞台制度に変えなくてはならない」と話した。また「この15年で日本の一人当たりのGDPは世界第2位から18位に落ちてしまった。これは日本が変わってこなかったためだ」と述べ、次の総選挙では、日本を変えるために政権交代を実現しようと訴えた。
小沢代表は講演で「昨年の参議院選挙で勝てたのは、政治を変えなくてはならないという皆さんの熱意のおかげである」と前置きした上、「私たちは、参議院で多数を取ったからとただいたずらに、何でも反対をするということはしてきてはいない」と表明。
国民の皆さんに必要なことについては、党の主張を織り込んだ議員立法という形で、きちんと責任を果たしてきたと述べ、参議院で野党が多数を占めていることは国民の利益にかなっていると強調した。その上で、本当の世直しは次の総選挙の勝利であり、仲間と一緒に頑張っているとして、党への支持を求めた。
また、野党が参議院で過半数を取ったことにより、防衛省の問題や、消えた5000万件の年金、居酒屋タクシーの問題などが明るみに出てきたと指摘。「国民の政治が第一、国民の生活を守るという観点から、日本の民主政治の発展に繋がっていくものだ」という見解を述べて、開かれた透明性の高い政治こそ国民のためになる、ということを強くアピールした。
小沢代表はさらに「長い権力は必ず腐敗する。日本の政治は半世紀以上、自民党中心の政治が続いてきた。それは、官僚と持ちつ持たれつで、(自分たちの利害のために何をやってもいいという)信じられないような実態を生み出している」と指摘。「権力は国民の力によっていつでも変えられる民主主義という仕組みを作らなくてはならない」として、その仕組みをつくるための最大かつ最後のチャンスである次の総選挙で、党に大きな力を寄せてほしいと訴えた。
日米同盟についても言及。「重要な同盟であるが、湾岸戦争の時は4時間前、開戦前に米国から連絡がきた。しかしイラク戦争では、開戦後の通告であった」と紹介し、本当の同盟関係といえるのか、その在り方に強い疑問を投げかけた上、対等の国家として付き合いをするべきだとした。
日本経済については「米国と中国への輸出に支えられてきたが、米国の景気が後退し、中国もバブルがはじけたのではないか。原油高や食料の高騰なども重なり、スタグフレーションに陥りつつある」と警鐘を鳴らし、一部の政治家や官僚任せの今の政治では、輸出を中心とした外需に依存する状態からの脱却は難しいという見解を述べた。
小沢代表は「政権交代をして、新しい国民本位の政治に変えていかなくてはならない。そのためにも皆さんの力で政権交代を勝ち取ろう」と、会場に集った多くの参加者に力強く呼び掛けた。
高山智司、小宮山泰子両衆議院議員、山根隆治、島田智哉子、行田邦子各参議院議員らも駆け付け、それぞれに民主党への支援、支持を訴えた。
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