ニュース
ニュース
2008/07/19
花咲・岡山5区総支部長とともに、愛のある国民のための改革断行を宣言 幹事長




 鳩山由紀夫幹事長は19日午前、岡山県浅口市を訪れ、花咲ひろき・岡山県第5区総支部長ともに講演を行った。定員をオーバーして約250人の聴衆が会場を埋め尽くし、民主党への熱い期待が会場にみなぎっていた。講演会には浅口市の田主市長もかけつけた。

 鳩山幹事長は自らは4世議員であり、何の迷いも疑問も持たずに祖父が作った自民党で政治家としてのスタートを切ったと経歴を説明。しかし、初当選を果たしたとき、「一期生の最大の目標は二期生になることだ」と激励され、主な仕事が先輩議員が欠席した委員会に代理出席することだったと振り返った。自民党の勢力拡大のための議席獲得だけが主目的で「国民のため」の政策作りなどまったく求められていない自民党政治がそこにあったと明かした。

 「そんな自民党が日本の政治を牛耳るのは間違っている」と語るとともに鳩山幹事長は、「自民党が悪いというより野党が弱すぎることも原因だ。保守・革新の分け方ではなく、緊張感のある政治を行わなければならない」と提議し、その打開策として自民党を飛び出し、二大政党政治を実現させたいという思いで民主党をつくったと説明した。

 そのうえで、結党10年を経るなかで、有望な人材が増えてきたと鳩山幹事長は説明し、「自民党と比較するとわが党のほうが魅力のある若手がそろっている」と強調。「(政治の一翼を担う)その責任の重さをかみしめて大きく羽ばたいていかなければならないと思っている」と語った。

 鳩山幹事長はまた、前日17日に訪れた香川県での畜産農家との意見交換に言及、飼料代の高騰によって、いい肉をつくっても採算が合わない状況に陥っている現状を問題視した。一斉休漁に踏み切らざるを得なかった漁業も同様の構造があるとして、まじめに今までとおりに働いても食べてさえいけない日本の状況に憂慮を示した。

 国民がこうした事態に陥ったときに「緊急避難的に愛を届けるのが政治であるはず」と鳩山幹事長は重ねて述べ、「福田さんからは愛が届かない。漁業者からも怒りのメッセージが届いている。農業にも畜産業にも漁業でも格差が広がってしまっている。小泉総理以降、愛のない構造改革が広がっている」と分析し、「政治とは生活なのだという、われわれは愛のある政治を行っていきたい」と表明した。

 さらに鳩山幹事長は小泉首相時代以降、貧富の差が広がり、愛のない構造改革が広がっていると指摘。「民主党は愛のある温かい改革をやっていきたい。対話のなかで政策を作り上げて参りたい」と力強く訴えた。

 花咲総支部長は連日行っている街頭演説において「頑張っているね」と声をかけてもらい、毎日、まじめに出勤されていく姿を見せてもらうことで自分自身も励まされていると紹介。

 そのうえで「そうしたまじめに働いている皆さんに対して政治はどうかというと、皆さんの思いに応えていない」と指摘。自らが民主党を選び政治活動を行っているのは、現在の政治が国民から離れている実態に対し、国民のための政治を実現したいという思いがあるからだとした。

 「後期高齢者医療制度もおかしい、何かあったときに助けてくれるのが政府の役割であるはず」だとして、にもかかわらず国家財政の建て直しのために国民を切り捨てていこうとする政府・与党の手法は水戸黄門の悪代官のような行動だと批判した。

 まさに水戸黄門の世界がわれわれの前にある、そして水戸黄門が問題を解決する際に使う印籠を例に花咲総支部長は、「現代の印籠は何でしょうか。皆さんの一票だと思う」と述べ、自民党の腐敗政治を一票で変えていこうと聴衆に呼びかけた。「おかしいというときに、皆さんの一票で政権を変える。そうすれば政治が変わると思いませんか」と重ねて訴えると、大きな拍手と賛同の声が続いた。

 「政権交代が必要だという自民たちの思いを政治に反映してほしい。政権交代可能なしくみをつくるために最後の最後までがんばっていく。みなさんといっしょに新しい日本をつくるために、政権交代が行える日本をつくる」と宣言し、挨拶を締めくくった。
記事を印刷する