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2008/07/21
鳩山幹事長、空本総支部長と「広島4区 政治報告会」で講演




 鳩山由紀夫幹事長は21日午前、広島県安芸郡熊野町で開かれた「広島4区 政治報告会」で講演、国民の皆さんの方を向いて不安を和らげる政治の重要性を指摘した。

 冒頭、司会の空本誠喜・広島県第4区総支部長が挨拶に立ち、今の日本の社会をもう一度温かい、働く現場の人々を大切にするものにするため、政治を切り替えねばならないと訴えた。続いて高橋県議、大瀬戸町議が、県道整備や学校の耐震化など、身近な地域の問題について報告した。

 鳩山幹事長は、政権与党のおごりや政治の私物化に見切りを付けて自民党を離れ、二大政党制の確立へ注力していると述べた。その上で、今の政治の仕組みについて、国が様々な権限を地方に渡さず、陳情にくる相手に対しては見返りを求めたうえで予算を分配する仕組みになっており、これがムダ遣いを生んでいると指摘。政治主導で官僚を動かすはずの政治家も、官僚の言いなりになっているという見解を示した。

 鳩山幹事長はまた、この地域特産の「熊野筆」が、閣議で花押の署名に使われているのではないかとして参加者の笑みを誘ってから、閣僚がサインだけして内容を理解しないような官僚任せの政治が、郵政民営化や後期高齢者医療制度など、国民の皆さんにとっておかしなものを作り上げたと指摘した。

 「財政再建が成就しても、国民の皆さんの暮らしがボロボロになるのなら、良い政治とは思えない」と表明、国民の皆さんの方を向いてその不安を和らげつつ、野放図な財政を何とかするように努力すべきだとした。

 鳩山幹事長は、ムダ遣いをやめさせることと地域主権を重視する民主党の方針に賛同する人材を、政権交代によって政治を転換させる変化の原動力とさせたいとして、党への支援を求めて講演を締めくくった。

 質疑応答では、年金相談ダイヤルの応対の問題点が指摘されるとともに、マクロ経済政策や官僚のムダ遣いに対する質問が聴衆から出され、鳩山幹事長は党の政策を丁寧に説明した。
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