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2008/07/24
臨時国会召集日で迷走する与党は、議会制民主主義を否定 菅代表代行




 菅直人代表代行は24日午後、党本部で定例の記者会見を行い、同日発生した岩手県北部地震への対応、次期総選挙での党全体の取り組み、解散・総選挙の時期や臨時国会召集における与党の対応などを語った。

 はじめに菅代行は同日、岩手県北部を震源とする最大震度6強の地震が発生したことに対して、被害を受けた方々に、「心からお見舞い申し上げる。これ以上の被害が出ないように祈りたい」と述べるとともに、民主党としても対策室を設置して対応していくことを明らかにした。

 次に、菅代行は大都市部での次期総選挙の対策に言及、「知人紹介大作戦」と銘打ち、「前回の惨敗を繰り返さず、前々回以上の結果を出す」との考えのもと、党全体として取り組むと表明した。27万人の党員・サポーターから民主党を応援する知人を紹介していただき、各小選挙区での党勢拡大につなげようとするものだと、その構想を語った。

 年内に解散・総選挙を行う考えが与党内からも広がっていることに対する質問については「その方向でだんだんと温度が上がりつつある」との認識を示し、「福田首相は内閣改造をやらざるを得ない状況に追い込まれており、最終的に衆議院の解散をすることになる」と見通しを語った。

 最後に臨時国会の召集時期をめぐる与党側の迷走に対する感想を問われ、菅代行は「国会を開くと民主党に問題を指摘されて、自分たちが不利になるとの理由で召集時期を遅らせるという、与党の姿勢にあきれてものが言えない」と切り捨て、さらに、「その理由そのものが議会制民主主義を否定している」と批判した。
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