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2008/07/24
「民主党『次の内閣』inいわき」を福島県で開催
「いわきから始める日本と地域の作り変え」をテーマに活発に意見交換 |
民主党は国民、生活者の生の声を国政に反映し、また、民主党の政策や活動を地域に直接届けることを目的に24日午後、「民主党『次の内閣』inいわき」を福島県で開催した。
公聴会に先立って、福島県双葉郡の東京電力第2原子力発電所の視察が行われた。同発電所は福島県双葉郡の楢葉町と富岡町にまたがり、沸騰水型軽水炉が計4基(合計440万キロワット)設置されている。東京電力側から「当発電所は電力の安定供給で重要な役割を果たしている」との説明があり、直嶋政調会長から「民主党は原子力発電を重要視し、安全性を前提に推進していく方針である」との意見表明が行われた。意見交換会の後、参加者は2号機を視察した。
また、公聴会の直前に、福島県漁協組合、相双漁協組合から、燃油高のため明日の漁さえ見通しが立たない現状について指摘がなされ、抜本的な対策を求める要望書が手渡された。民主党側から直接補填を柱とする燃油高騰対策について説明が行われた。
引き続き、いわきワシントンホテル椿山荘にて、「民主党『次の内閣』inいわき」の公聴会が行われた。公聴会には、民主党側から、直嶋正行ネクスト官房長官(政調会長)を筆頭に、大畠章宏ネクスト金融担当大臣(経済財政担当)、山田正彦ネクスト厚生労働大臣、増子輝彦ネクスト経済産業大臣、神本美恵子ネクスト子ども・男女共同参画担当大臣、筒井信隆ネクスト農林水産大臣、長浜博行ネクスト国土交通大臣、玄葉光一郎衆議院議員、吉田泉衆議院議員、金子恵美参議院議員が参加した。また、福島県連からは、司会を行った佐藤健一県会議員をはじめ、県議、市議などが出席した。
医療、福祉、農林水産、商工問題を中心に活発な意見交換が行われた。公聴会には200人近い人が参加した。直嶋政調会長は挨拶で「福島の知事選、参院補選がきっかけとなり、民主党の躍進につながった」と強調、政権交代に向け、国民の期待に応えるべく政策立案に力を注いでいく決意を表明した。地元選出の吉田議員からは、自由と平等のバランスをとることを民主党政権の基調とすべきとの挨拶がなされた。
今回の地方公聴会では「いわきから始める日本と地域の作り変え」をテーマに、参加者から具体的な提起が出された。はじめに大畠、山田、増子、神本、筒井、長浜・各ネクスト大臣から、金融政策、社会保障政策、エネルギー・経済政策、子ども政策、農林漁業政策、国土交通政策への取り組みについて説明がなされた。
医療など社会保障についての意見が多く出された。福島県内の医療事情についての詳しい意見が述べられ、医師不足対策、医療制度改革についての取り組みについて質問が出された。これに対して民主党側から、医師不足対策、後期高齢者医療制度を廃止した後の医療保険制度改革への取り組み、医療・介護・福祉予算のあり方についての検討などについて説明が行われた。
農業問題については、休耕田対策、転作に対する支援を求める意見が複数出された。これに対して民主党側から、政府と民主党の農業政策の基本的違い、戸別所得補償政策、米粉振興策などへの取り組みについて見解が表明された。
その他、消費税、エネルギー・環境、建設・建築などについて意見が出され、民主党側からは各政策への取り組みについて説明が行われた。
直嶋政調会長は「最近地方を歩くと国民の意識が変わってきたことがわかる。今回も手厳しい質問も出たが、民主党に期待する声があるからだ。今回の公聴会は大変有意義であった」と集約を行った。福島県連代表の玄葉議員は「民主党しか、税金の無駄づかいを解消することはできない。10人もの国会議員が来たことの意義は大きい」と挨拶した。
公聴会の後、記者会見が行われた。同時に、JRいわき駅前で街頭演説会を開き、地方再生、政権交代などを訴えた。
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