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2000/12/26
全国キャラバン「おかしなことなくし隊」報告・鹿児島その1




弁士=田中 甲・川内博史・山村 健・近藤昭一・永田寿康
ゲスト=羽田 孜特別代表
地元弁士=大園勝司(鹿児島3区支部長)


鹿児島の人達に民主党の若いエネルギーを見せられた事は、民主党にとってもプラスであったし、市民も勇気付けられただろう。また、寒い中で冷たい水を浴びたことによって、気合が高められた。本当によかったなあ〜。(by川内博史)

政権交代を目指す大演説会

◆川内博史衆議院議員
 日本政府は50万トンの米を北朝鮮に支援しますと言っています。しかし、50万トンといえば1200億円です。米の量で言ったらよくわからないので、わざとそういう言い方をしています。

 橋本龍太郎さんも口がうまいですね。沖縄の自民党を信じる人たちは、「普天間は15年間だけ」という数字を信じています。しかし、外交交渉の場では一回も15年なんていっていません。どの外交文章をみても、どこにも書いてません。

 自民党を信じていても、絶対に景気は回復しません。

 さて、みなさん、民主主義というのは参加することです。夫婦間でも何も言わないとミゾができますよね。それと一緒でちゃんと言葉にしなければなりません。恋人同士でも「愛している」という必要があります。

 利益の分配の政治ではなく、公平・公正な社会に変えていきましょう。

◆山村 健 衆議院議員
 初めて鹿児島に伺いました。私が政治家になってやりたいことは、廃藩置県の逆の「廃県置藩」です。薩摩は、江戸政府の配下に関わりなく、外交などをどんどんと独自にやっていきました。そして、明治維新をやりました。

 私は田中 甲隊長から「議員らしくない議員だね」と言われました。これは、お褒めの言葉です。

 三重県第5区は、藤波孝生さんという有罪判決が出た人が堂々と議員をやっています。しかし、民主党は候補者を擁立できませんでした。そこで、私がでました。

 本業はイベント屋で、町おこしの企画をやっていました。しかし、私の企画をつかって政治家の取り巻きの業社が儲けることが許せませんでした。

 鳩山さんは、国会の代表質問を一年生議員の水島広子議員を選びました。私のような一年生議員がどんどんと意見を言えるのが民主党の良さですね。100人いたら100通りの意見があります。マスコミはよく「民主党はいろんな意見が合って政党の体をなしていない」という批判をします。上の言うことを全部聞いて、言いたいことが言えない自民党・共産党に比べて、自由に自分の意見が言える民主党でよかったと思います。もっとも活性化した政党と言えますね。

◆永田寿康 衆議院議員
 政治に金がかかるという現状を21世紀に持ち込んではいけません。金をかけているのは自民党のやり方です。毎朝500枚は自分でチラシを撒きます。給料はみなさんの税金から頂いていますが、それを公開しています。毎日の駅頭活動はお金をかけずにやるためには、大事なことだと思います。

 政治家の資産公開のやり方について私は不満をもっています。自分の奥さん・親族・自分の会社の資産は公開しなくてすむのがおかしいです。20億円以上を持っている議員もいる。私はほとんどゼロです。

 意見の違いはたくさんあります。みんな自由にたくさん意見を言う政党です。日本全体が自民党とともに沈没しようとしています。ぜひ、改革できなければ民主党は解党してもいいとすら思っています。

◆近藤昭一 衆議院議員
 私が、中国に留学していたときPLO(パレスチナ解放戦線)からの留学生も来ていました。私の仲間が徴兵されて、パレスチナに呼び戻されました。平和ボケをしていた私は大変ショックに思いました。

 その後、私は中日新聞の記者になって、新聞を通じて意見を発表してきました。再び、会社で中国に行きました。江沢民さんを見てカリスマを感じました。俺もこうならなければならないじゃないかと思っちゃいました。(笑)

 いきなり会社を辞めて政治をやりますなんて言ったら、気が変になったのではないかと言われました。(笑)でも今は衆議院議員です。

◆田中 甲 衆議院議員
 川内さんの地元の鹿児島は保守地盤が強いのに2期も衆議院議員になることがすごいと思いました。後援会の女性の力強さを感じました。

 今、永田町の中に新しい流れが起きています。民主党を中心にどんどんと若い議員が生まれてきています。自民党の2世議員たちは、「議席は○○家の議席です。子孫に継いでいくものだ」と思い込んでいますが、それを各地で打ち破ってきています。

 権力に擦り寄るものだけがおいしい目にあえるという今の状態を崩さなければなりません。政治に皆さんがもっと関心を持っていけるようにしなければなりません。そして、地域に主権を与えていく必要があります。

 政治を変えていく力があるのは、国民です。参政権という武器が、国民にあります。加藤さんの腰抜け事件によって、投票以外で政治は変えられないということが明らかになりました。政治家が自分が有利なようにと選挙制度を勝手にかえるなんて事をやっていれば、どんどん国民が政治から離れていってしまいます。

 最初は青森県からスタートしました。東北は寒かったです。

 南関東もまわりました。千葉県はまだまだ金権千葉と言われていますが、なんとか千葉でも金権の自民党を何人かは破りました。

 群馬では右翼の街宣車に襲われました。黒塗りの軍歌の車がガンガンと鳴らして、こちらの候補者の演説を聞こえないようにしていました。でも民主党は決してまけません。

 さて、今の自民党亀井政調会長・村上参議院会長の汚職が明らかになりました。そんな人たちに教育改革はできないと思っています。

◆羽田 孜特別代表
 今の国会は大分変わってきました。難しいものほど、論議をなくそうとしています。どんどん議論ではなく、強引な多数決によって決めようとしています。だからこそ、私たちがメールやホームページでアピールしなけれななりません。

 「110年の間に民主主義は発展してきた。」というのはウソです。何億円ていうお金のかかる選挙制度に無理やり変えました。こんなムチャなことを勝手に決めました。政権が選挙によって交代するのが民主主義ですね。しかし、負けそうなので勝手に選挙のルールを変えようなどというのは民主主義が死にますね。

 「公明党さんが当選しそうな地域だけ、議席数を増やそう」などということまで言い出しました。どんどん、民主主義は死んでいきます。

 「このままでは財政破綻によってインフレか増税だ」、などと言った加藤紘一さん、そのとおりです。最後まで有言実行できなかった事が残念でしたが・・・。

 アメリカのCIAの2015年の予測が出ました。これは専門家・大学の先生が集まって作っています。そこで、「日本は先進国でなくなるということを書いていました。日本の経済はものすごい技術が高い国ですが、政治家がかわらなければ日本はこのまま沈没するでしょう」と言われました。20世紀は戦争の世紀でした。この次の世紀は安心できる社会を作るために頑張ります!

●会場からの質問に答えて…

「犯罪と予防について」

 誤認逮捕・不当逮捕は日常的にあります。非合法な捜査も日常的にやっています。車のナンバーを機械で認識して記録して、誰がいつどこを通ったかを管理するエヌシステムはだれが考えても人権侵害です。警察だけが悪いのではありません。官僚制度すべてがおかしくなっていますね。先輩たちを見ている。さらに、その上の政治家が自分たちの襟を正す必要がありますね。その上で、部下をチェックする必要があります。(by永田)

「民主党の組織について」

 地方にいけば元社会党に頼っているところが多く、もっと市民を信頼する政党、無党派層・市民から信頼される政党を作っていく必要があるのでしょう。私たちも信頼されるようがんばります。(by田中)

 地方ではほとんど党員がいません。現在、党費の金額も本格的に調整しています。いよいよ民主党も三年目ですが、本格的に募集していきます。

 理にはかなっていてもぬくもりが少ないといわれる民主党を変きます。候補者にももっと政策を租借してもらうようにします。組合員だけでなく、奥様方などの女性にもパイプをきっちりと作っていく必要がありますよね。(by羽田)

「政治家の定年制・退職制度について」

 65歳定年制を党内でも意見が出ています。実は私も65歳です。自民党ではそれほどの年齢ではないのですが、民主党では高齢者です。ただし、お年寄りの意見を代弁する人も大事だと思います。ダメな人は候補者として出さないという方針で行けばいいと思います。(by羽田)

「中央省庁の再編はどうして失敗したのか。」「地方にどうやって財源を配分するのか?」

 予算の中では、公共事業をやっている国土交通省も、厚生労働省も予算は削減されませんでした。

 連邦型国家・道州制の導入によって、国家の活動を制限して、予算の削減をすることが必要だと思います。(by田中)

 少子化対策としての予算なども突然ついても困るのです。単年度予算ではなく、5ヵ年計画などでないと無駄なことに使われます。(by近藤)

 私の師匠である北川・三重県知事は情報開示をどんどんとやっています。NPOの存在によって地域が変わりました。何かをやろうとすると事務局が必要です。官僚だけではなくNPOなどに情報が行けば、そこが事務局になって社会を変えていけると思います。(by山村)
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