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2008/07/28
官僚主導の自民党政権は何事も自分たちでは決められない政治に陥った 小沢代表会見




 小沢一郎代表は28日夕、横浜市内で連合神奈川との意見交換会を行った後、記者会見を行い、臨時国会の対応や次期総選挙における神奈川県選挙区の位置づけなどを記者団の前に語った。
 
 冒頭小沢代表は、連合神奈川との協議を行ったことについて、いろんな経済問題や雇用問題の意見交換を行ったと報告し、「大変良かった」と感想を述べた。

 続いて、次期衆院総選挙での神奈川県選挙区の位置づけについて、「全国の過半数の議席を得るためには、何としてもこの神奈川県でも2桁の議席を獲得しなければならない」との認識を示すとともに、「神奈川県は従来から我々を支援して頂ける基盤の厚い所でもあり、全国の大都市部を引っ張ってもらいたいし、我々もできるだけのことをやっていきたい」と抱負を述べた。

 さらに、大都市部で議席を過半数獲得するための考え方として小沢代表は、今の自民党政権の下で大都市と地方という違いだけではなく、あらゆる場面で格差が広がっていることを指摘。

 また小沢代表は、日本は主要国の中で米国、ロシア、中国に次いで4番目に格差の大きい国になったことを説明し、その理由として、「国民生活を守るためのセーフティネットを全く整備せずにグローバリゼーション、市場原理をを推し進めてきた結果である」と厳しく批判。そして小沢代表は、「政治は国民の生活を守ることであると訴える事に尽きる」と主張した。

 次期臨時国会の対応については、「不景気が進行し始め、物価が上がる中で、相変わらずの官僚主導政治や小泉政権以来の市場原理、自由競争を引き続き行っている状況の中で臨時国会が開かれれば、与党に対して『主権者の声を臨時国会で聞け』と言うことになるであろう」との認識を示した。

 また、臨時国会の召集時期や内閣改造も決められず迷走している福田内閣に対して、小沢代表は、「自民党の政治は長期政権の中で国民生活から遊離し、国民生活に全く目を向けない、自分たちだけの利害の政権になった」と述べると同時に、「政官の癒着の構造の中で、官僚支配に成り立っている政権の体質が結局何事も自分たちでは決められない政治に陥った」と指摘した。

 その上で小沢代表は、「総選挙の時期が近くなったという認識を更に強めた」と強調し、「総選挙準備については、自分の任期である8月中にできるだけの準備はしておきたい」との意向を語った。
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