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2002/03/06
【衆院予算委】与党、疑惑を隠蔽し02年度予算を可決
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衆議院予算委員会は6日、02年度政府予算案の採決を行い、4野党修正案を否決、政府原案を可決した。
同委員会はこの日、15時から3時間の締めくくり総括質疑の後、02年度政府予算案の採決に移った。採決に先立ち、野党4党は一般会計予算における外務省予算のうち、国際分担金その他諸費から「支援委員会」拠出金相当額10億5000万円余を減額し、同額の予備費増額を行うとする修正案を共同で提出した。
共同修正案提出者を代表して趣旨説明を行った民主党の松本剛明議員は、鈴木宗男疑惑の舞台となっている北方四島等支援予算について「審議の過程で首相・財務相自身がその執行について再検討の必要性を認めたものである以上、いったん予備費に繰り入れて凍結し、構造的な癒着関係、ずさんな執行体制を改めるべき」と説明。「このような予算を本当にこのまま見過ごして良いのか、議員各位の良識が問われる」などと修正案への賛同を訴えた。
また、政府原案への反対討論に立った民主党・無所属クラブの城島正光議員は、冒頭、自民党の津島予算委員長に対し「公正なレフェリーであるべき委員長が、経済問題や外務省問題など山積する課題の審議を職権で打ち切る、野党の質問中に口をはさむなど、国会を愚弄する暴挙を繰り返した」と強く批判。また予算審議の過程で日々明らかとなった鈴木宗男議員と外務省の癒着疑惑について「国家の主権、外交の基本、そして予算全体に深くかかわるゆゆしき問題で、真相の徹底解明が打ち切られたことは大変遺憾」と政府・与党の姿勢を厳しく弾劾した。
城島議員はさらに、政府予算について「国民の将来不安を取り除く雇用や社会保障への配分がまったく不十分」「国債30兆円枠を守っているかのように見せかけるために『隠れ借金』を復活させたことは政府の情報開示姿勢への不信感を助長させる」「外務省の病巣の1つである機密費問題への切り込みが不十分」「公共事業費10%削減分を13年度二次補正予算で埋め合わせしている」など4点にわたって反対理由を指摘。他方、北方四島支援事業費など10億5000万円余の凍結を求める野党4党提出の修正案は「納税者の期待に応えるもの」と賛成理由を述べた。
両案を採決した結果、修正案は与党の反対で否決、政府予算は与党の賛成で可決された。政府予算は、本日深夜から明日未明までに衆議院本会議で採決の後、参議院に送付される。
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