ニュース
ニュース
2008/08/01
三重5区公認予定候補の藤田大助氏、小沢代表と揃って会見




 小沢一郎代表は1日、三重県伊勢市を訪れ、三重県第5区公認予定候補の藤田大助氏と揃って会見を行った。

 会見には県連代表の高橋千秋参院議員、選挙対策委員長の芝博一参院議員、中井洽、森本哲生両衆議院議員も同席した。

冒頭、芝議員が三重県連としての公認予定者候補者決定までの経緯を語り、7月13日に選考委員会の全員一致をもって藤田氏に決定し、それをうけて21日に三重県連幹事会・役員会においても全会一致で決定したことを報告した。

 続いて決意表明に立った藤田氏は、「父・正美、祖父・幸英の政治活動を肌で感じながら、地域で生まれ、地域で育ってきた」と切り出し、日本社会が少子高齢化を迎え、地域における閉塞感、自民党を中心とした政治の行き詰まりを感じていると指摘した。

 そのうえで、「日本が、そして私が生まれ育ったこの地域がさまざまな課題に直面している状況を、若い力で打破していきたい。政治を変えていきたい。そういう思いで政治を志そうと決断した」と表明。「若さだけが取り柄ではあるが、一人ひとりが参加する政治、国民、地域社会に根ざした政治を実現することを、大きな目標として取り組んでいきたい」と力強く語った。

 また、小沢代表と揃って会見に臨んだことで「新しい政治の流れを作り上げていかなければならないという思いをさらに強くしている。この熱い思いで、新しい国づくりにまい進していきたい」と表明した。

 小沢代表はまず、「三重県第5区の衆議院議員の候補者を見出すことができたことを本当にうれしく、また力強く感じている」と強調。そのうえで、「言うまでもなく、来るべき総選挙は、日本の命運を、行く末を決するものであると同時に、それは国民一人ひとりのこれからの生活をどう守っていくか(というもの)」だとした。特に自民党政治のもとで地域間の格差、産業間の格差が広がり、大きな格差社会を作り上げてきてしまっているとして、「これをこのまま自公政治のなかで放置してしまっていては本当に地域社会は崩壊してしまう」と指摘した。

 「したがって次の総選挙では何としても国民みなさんの期待に応えて、政権を奪取して、『国民の生活第一』『政治は生活そのものである、国民の生活を守るものである』というわれわれの心情に基づいた政権を作り上げなければならない」と語った。「衆議院の選挙によって過半数をいただくことで政権を奪取して、国民の声が届く政治を実現しなくてはならない。そういう思いで全国にお願いの行脚をいたしている」とした。

 小沢代表はまた、「過半数を取るためには各都道府県でも過半数をとっていかなくてはならない。しかしながら現実問題として、私どもの支持基盤の弱い県もあることも事実。基盤の強い県ではできる限りその分をカバーする議席を獲得しなければならないというのは必然のこと」との見方を示した。

 三重県5区は従来の経過からすれば自民党基盤の強いところだとも分析。しかし、「この5区で勝利することは三重県1区から5区まで県民みなさんの理解と支持をいただくことができる」ということだと指摘し、「三重県においては5人全員当選を必ず実現してもらう。そのためにわれわれも全力をつくす。そういう決意で総選挙に臨む」とも語った。

 自民党系の候補者を擁立したことを自民党はどう受けとめていると推測するかとの記者からの問いに小沢代表は、「その話を聞いたときはびっくりしたし、脅威に感じたと思う」との見方を示したうえで、自民党系の人材が民主党から立候補する流れは、「政治を変えなければならないという時代にきたいるのだと思う」と分析。「自民党はびっくりしても、一般のみなさんは好意を持って迎えてくれると思う」と指摘した。
記事を印刷する