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2008/08/06
鳩山幹事長、藤田東京4区総支部長と街頭演説




 鳩山由紀夫幹事長は6日夕、東京都大田区を訪れ、JR蒲田駅前で、藤田のりひこ・東京都第4区総支部長とともに街頭演説を行い、国民のための政治を取り戻す必要性を主張。政権交代実現に向け民主党の政策への理解を求めた。

 藤田総支部長はまず、本日8月6日は63回目の広島・原爆の日であると切り出し、戦後の復興、経済成長を支えてきたのは75歳以上の世代であると明言。その75歳以上のお年寄りいじめともいえる後期高齢者医療制度の廃止に向け活動を行い、地元で1000名以上の方から署名を集めたと報告した。

 活動を通じてお年寄りたちからは、自らの医療費負担が増えること以上に孫子の世代の将来を心配する声が多く上がったと紹介。政府・与党は国民の本当の声を聞かない、「人の心を忘れた政治である」と痛烈に批判し、国民の熱い思いに全力で応えていくこと、心ある政治を復権させることがこの国への恩返しであるとの強い決意を語った。

 民主党は新人、現職すべてが一致団結して政権交代を目指していると表明。「国民の生活が第一」の政治を本当の意味で実現するため、「大田区、蒲田から政治を変えていこう」と呼びかけた。

 鳩山幹事長は、夕方の忙しい時間帯にもかかわらず、通勤帰りの会社員、買い物客など多くの方が足を止め熱心に耳を傾けてくれたことに謝意を述べたうえで、国への恩返しをするために政治家を目指している藤田総支部長の純粋な思いとその人となりを紹介。街頭演説の前に回った地元中小企業経営者との意見交換の場でも積極的に参加していたとして、大企業からの様々な圧力を受けている中小企業を法律で守るためにも藤田総支部長の経験、知恵を政治の場で活かさせてほしいと訴えた。

 また、福田改造内閣については、主要ポストに消費税増税論者を据えた「大増税布石内閣」であると分析。官僚任せ、財務省任せの政治に舞い戻ったと指摘し、「お金がないからしょうがない」と国民生活を省みない福田政権を打破し、民主党が政権を取り、国民が主役になる政治の実現する必要性を示した。

 「財政再建のためには何でもしていいのか」と投げかけ、医療費削減、ガソリン税の暫定税率を復活させ原油高騰、物価高騰にも何の対策も打ち出せない政府・与党の政治姿勢を「国民のための政治ではない」と問題視。財政再建は必要であるとしながらも、まずはムダ遣い一掃が先決との考えを改めて強調した。そのうえで「社会保障は聖域ではない」と述べ、「政治は人の命を救う努力をしなければならない」と表明。「国民のため、この国の未来のために、間違った政治を変えようではないか」として、政権交代実現に向けて民主党への理解と支援を求めた。

 演説後、藤田総支部長とともに聴衆の輪の中に入っていった鳩山幹事長は、多くの聴衆と握手、写真を撮るなど交流。「頼むぞ」「頑張って」といった多くの激励に笑顔で応えた。

 演説会は、岡崎幸夫東京都議会議員の司会進行のもと行われ、大田区議会議員たちも結集。最後は聴衆とともに頑張ろう三唱して締めくくった。
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