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2008/08/11
鳩山幹事長、沖縄県酪農農業協同組合で酪農の現状めぐり意見交換


 鳩山幹事長は11日午後、八重瀬町にある沖縄県酪農農業協同組合を訪問。喜納昌吉参議院議員と共に酪農の抱える問題点や、今後の対策について意見交換を行った。

 鳩山幹事長は冒頭のあいさつで、「私ども民主党に勉強の場を与えていただき感謝申し上げる。次の総選挙では政権交代を果たさなくてはならない宿命を負っているとの気持ちで活動している。皆さんのお気持ちを受け止めて、酪農対策に私たちなりのものを打ち出している」と話した。

 さらに、「全国の酪農地域を回ると、大変な悲鳴を上げていることを聞く。まずは皆さんの声を聞かせていただき、畜産も含めた酪農家の皆さんや、一次産業全体が向上できるような政策を打ち出していきたい」とも述べた。

 酪農組合側からは、牛乳消費の低迷、国による生産調整に加え、原油高、飼料の高騰が重なり、生産農家自体や牛乳生産量が減少し続ける厳しい状況を指摘する声が相次いだ。

 また、飼料穀物用の畑が県内には少なく、同時に機械化に不向きであるうえ、台風被害を受けやすいといった現状の説明があり、そのため、先に挙げた原油高、飼料穀物高の影響を特に受けやすいとの状況報告があった。

 そうした状況下であるにもかかわらず、飼料費を価格に転嫁しにくい状態であるとの説明もあった。

 鳩山幹事長は民主党の考えとして農業者戸別所得補償制度をあげ、「他の主要作物を栽培する販売農家と同じで、酪農にも適用していきたい」と述べ、さらに飼料を国内で賄うようにしなくてはいけないとも問題提起し、「飼料生産農家にも意欲を持って(農業を)やってもらうように、(戸別所得補償制度を)適用する」と述べ、農家の皆さんの安定した農業を手助けしていこうとする党の考えを示した。

 そして、「民主党としても、国会の場で議論していく。(自民党はこの)民主党の政策をばらまきと批判するが、必要な所に必要な資金を投入するのであり、ばらまきではない。これ以上皆さんが厳しい状況に追い込まれないように頑張っていく」と強調した。

 また喜納議員は、「自民党の言葉と民主党の言葉を皆さんに見極めてもらう。民主党と勉強会を開いてもらいたい」と述べ、民主党の考え方をよく知ってもらうために今後の継続した交流を呼び掛けた。
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