民主党『次の内閣』は19日午後、党本部で閣議を開き、臨時国会へ向けて自由討議を行った。
冒頭の挨拶で、菅直人ネクスト副総理大臣(代表代行)は、ロバート・B・ライシュ氏の著書「暴走する資本主義」に言及。国際競争の中で、消費者への安い製品と投資家への高い配当を実現するため、労働者の人件費を削減する圧力が企業にかかっており、それが今日の格差を生んでいること、この行き過ぎた資本主義を改めるには、民主主義の手続きによる政治的なルール作りが必要であることを趣旨として挙げ、競争は重要であるがそれと国民の幸せを両立させるマニフェストを作ってほしいと要請した。
鳩山由紀夫ネクスト国務大臣(幹事長)は「我々はどういう国づくりが良いのかという話から始まり、そのためにどれくらいのお金が必要なのか、そのために財源をどう手当するかを真剣に考えている政党だ」と表明。昨日19日に行った八ッ場ダム建設現場の視察にも触れ、「ムダのない社会を作るためには民主党政権が必要だ」と国民の皆さんにしっかり理解してもらうために『次の内閣』の活動へ期待を寄せた。
直嶋正行ネクスト官房長官(政調会長)は、将来の水不足問題などを議論する「水政策プロジェクトチーム」の設置を報告。また、中国製冷凍餃子中毒事件に関し、12日に民主党中国製餃子中毒事件対策本部を開き、官邸へ申し入れを行ったことを報告した。小宮山洋子事務局長(ネクスト文部科学大臣)は、対策本部によるヒアリング結果を報告(下記関連記事参照)し、消費者重視を掲げる福田首相の看板倒れの最たるものだと指摘した。
閣議では、臨時国会へ向けての自由討議が行われ、景気対策などのテーマについて各ネクスト担当大臣が活発に意見交換した。
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