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2008/08/21
福田政権は迷走、野垂れ死にへ 菅代表代行が定例会見で




 菅直人代表代行は、21日の定例記者会見で、「福田総理の何とも言えない迷走ぶりが目立っている。このままではそう遠くない時期に政権を運営できなくなる」との認識を改めて示した。

 また、菅代表代行は、「この状況を正面突破するには早期の衆院解散しかないが、結果として野垂れ死にするのでは」との認識も示したうえで、「次は麻生幹事長と言われているが、麻生さんも何をしたいのか良く分からない」とその政治姿勢を批判した。

 民主党としては、次期総選挙を「国民の皆さんの心配を解消する、日本の将来を示す選挙に」として、改めて政権獲得への強い意思を表明した。

 さらに、昨日福島地裁で、福島県立大野病院事件の被告へ無罪判決が出されたことに言及。「医療に関するこうした事件は、ある意味で根本的な、非常に大きな課題だと思っている」と述べ、周産期医療のあり方や医療事故への対応などに関する抜本的な議論が、この事件を契機に進んだと分析。「もちろん患者さんやその家族の立場からすれば、そこに何か間違いがあったのではないかという気持ちになるのはよく分かる」とも述べ、医療行為と過失の問題に関わる非常に大きい課題との認識を示した。

 そのうえで、医療行為としては違法ではないが、必ずしも十分な技能が伴っていないとために発生する問題もあるとの認識を示し、習熟した医者の手術に若い医者が同席してトレーニングを積んだり、互いの病院同士・医者同士で手術の現場を公開してお互いの技能を高めあったり、問題が発生した場合は医師同士で互いに問題をクリアしていくという、医者のトレーニングのあり方等も検討していく必要があると指摘。

 また、訴追された医師に無罪が言い渡されたという結果で議論を終えるのではなく、医療安全調査委員会や診療還付、医師の研修制度などについて、さらに検討が必要であるという見解を示した。

 どういう政策課題のために福田政権が行き詰まっているかとの質問に、「全部。すべてのテーマに対応力を失っている」と答えた。

 臨時国会の召集日を9月12日とした政府・与党についての問いには、「非常識」と切り捨て、民主党の代表選を考慮すべきだとした。
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