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2008/08/26
野党第一党代表選に国会日程ぶつける政府・与党の非礼を批判 平田参院幹事長




 平田健二参議院幹事長は26日午後、国会内で記者会見を行い、臨時国会召集を9月12日とする意向を示しつつある政府・与党の政治姿勢や太田農林水産大臣の事務所費問題などについて記者団に語った。

 はじめに平田参院幹事長は、臨時国会の召集時期について、「内閣の決めることだが、いささか問題がある」と苦言を呈した。

 民主党代表選の日程は7月の段階から発表されており、また9月には福田首相の国連出席もあるにもかかわらず、そうした事情を無視した日程を組んできたことを問題視。「内外の課題が山積している中で、臨時国会では徹底的に審議することが必要だと思っているが、これではいつ代表質問をするのか」と疑問を呈し、「民主党としては、代表選挙が終わる9月21日まで人事の決まらない中で代表質問をすることは難しい。野党第一党の代表選を承知の上で9月12日に決めたことは、大変失礼だ」と批判した。

 太田農水相の事務所費問題については、「臨時国会が始まるまでに明解な説明がなければ、まず辞任を要求せざるを得ない状況になるのではないか」との懸念を示し、福田首相の任命責任にも言及した。

 また、臨時国会のテーマを問われ、首相が挙げている景気対策やインド洋での給油活動延長、消費者庁設置などよりも、医療、年金、原油高騰、税金のムダ遣い、中国製ギョーザ事件、原潜の放射能漏れの問題など、国民の不安を取り除くことが最優先であると述べた。
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