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2008/08/29
疑問は解消されたとはいえない 太田農水相の事務所費問題に幹事長言及
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鳩山由紀夫幹事長は28日午後、党本部で会見し、太田農林水産大臣の事務所費問題、臨時国会をめぐる政府・与党の対応等について見解を語った。
太田農水相の事務所費問題については、「本日記者会見がなされたようで、現在、領収書を公開している最中だと伺っている」としたうえで、民主党としてもこの問題を十分に精査する考えだと強調。「国会にも資料の提出を求めることもあろうかと思う」と語った。
記者会見で太田農水相が支出について、「福岡の事務所と東京の事務所の経費の合算」と説明した点について鳩山幹事長は、どれが福岡でどれが東京か、また、農水相が支部長をつとめる支部の経費も含め、その内訳区分をしっかりと明示する必要があると指摘。「収支報告の帳簿、領収書をすべて突き合わせて精査する必要がある。そうでないと二重計上していることもある、あるいはかつては付け替えといったこともあった」と述べ、現在のところでは疑問は解消されたとはとてもいえないと断じた。
また、人件費についても「非常勤スタッフは最初から領収書を取らなかった」とする農水相の言い分について、人数や金額によっては所得税法上の問題が生ずる可能性もあるとの見方を示し、こうした点もしっかりと精査していくとした。
さらに「すべて領収書が提出するのは国民のみなさんの疑いを晴らすには最低限必要なこと」と述べるとともに、福田首相に対し、「総理自らの任命責任もきわめて重いと理解してもらわなければ困る」と釘を刺した。
続いて臨時国会に関して「政府与党の間でいまだにかけひきが続いているようだ」としたうえで、「何のための臨時国会なのか、首相の誠意がまるで伝わってきていない。本当にやる気があるのかどうかも疑わしい」と指摘。臨時国会で補正予算をしっかりと議論したいというのであれば、まず補正予算を固めてから国会の日程をつくるのが当然であり、いつ国会に提出するかも判然としないなか、国会の日程が先に決まるのはおかしな話だと批判した。
渡辺秀央、大江康弘、姫井由美子参議院議員から離党届が提出されている件についての記者からの問いには、「預かっていて、受理をしてはいない」と回答。比例代表で当選した議員に関しては議席は民主党に返すべきとの考えを示し、結論は新執行部が決めることとしながらも「個人的な考え方でいうと離党について認めるつもりはない」と断言した。
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