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2008/09/06
「国民の生活が第一」の政策実現を聴衆に確約 菅代行、荒井・北海道3区総支部長と




 菅直人代表代行は6日夕、北海道清田区で開かれた荒井聰・北海道3区総支部長主催の集会に円より子副代表とともに出席し、「国民の生活が第一」の政策実現を聴衆に約束した。

 菅代表代行は荒井総支部長について、12年前介護保険の制度づくりの最終場面で、その責任者として、厚生大臣だった菅代表代行を支えて制度づくりにあたった人物だと紹介。そのうえで、来たるべき総選挙を経て、政権をとった民主党にとって、荒井総支部長は欠かせない存在だとして、党の中枢で力を発揮してほしいと求めた。

 菅代表代行はまた、「福田総理の辞め方は国民のみなさんにしっかりと考えていただきたい」と訴え、安倍前首相と2代続いて政権を投げ出した福田首相および自民党の政治姿勢を批判。総裁選を行う前に、次々に力のない人間を総裁にしたことをまず国民にわびるべきだと談じた。

 そのうえで、「福田総理も安倍総理も国民は直接選んでいない」と改めて問題視するとともに、参議院選挙ではむしろ安倍政権にはノーをつきつけた結果となったと指摘。小泉選挙で獲得した多数派というカードを使って勝手に首相を作り出しておきながら、身勝手に放り出す、その構造をきわめて問題視したうえで、「国民の皆さんにぜひ忘れないでほしい」と求め、マスコミ報道に惑わされることなく自身の目で判断してほしいと語った。

 さらに菅代表代行は10月はじめの解散11月9日投票という見通しを示すとともに、自民党はぼろが出る前に選挙をしてしまおうという雰囲気があると談じた。

 菅代表代行はそのうえで、小泉政治以降、日本社会に蔓延する格差社会と、市場原理主義を問題視し、市場マーケットにすべてをゆだねるのではなく、(1)少なくとも最低賃金は国民の平均賃金の2分の1を下回らないようにすべき点、(2)医療・介護・子育てへの支援を拡大していくことの重要性を指摘した。

 菅代表代行はさらに、「あえてひとつ言えば」と前置きして、民主党などが参議院で過半数を得たことで、薬害肝炎問題も代表されるように、隠されてきた事実が明らかになったと指摘。そのうえで、しかし参議院だけはすべてを明らかにするには限界があるとして、衆議院での勝利が不可欠であるとした。

 続いて挨拶に立った荒井議員は、後期高齢者医療制度は、小泉選挙がもたらした衆議院3分の2の力がもたらした結果であると断じた。

 また、小泉改革以降の日本で若い人たちの40%が職が不安定な、定職につけない
雇用形態になってしまった点を取り上げ、いろんなところで社会的に不安定な状況にあり派遣労働者という形態に変質したところに最大の要因があると分析した。

 荒井総支部長は、「政治は生活である」「国民の生活が第一」とする民主党のスローガンを改めて提示し、「政治を本当に国民のみなさんの生活の再建に使えるようにするには参議院選挙でいただいた勝利だけでは足りないと訴え、「衆議院で勝たなくてはいけない」として支持を求めた。
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