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2008/09/07
鳩山幹事長、青森のりんご農家訪問 横山・田名部両議員・中野渡総支部長と被害視察




 鳩山由紀夫幹事長は7日午後、青森県青森市内のりんご農家を訪れ、霜、雹による被災状況を視察。視察には、青森県第1区の横山北斗第3区の田名部匡代両衆院議員、青森県第2区の中野渡のりこ総支部長、山内、三上、古村各県議会議員も参加した。

 青森県は今年4〜6月にかけての降霜、降雹被害に遭い、その被害総額は約65億円、被害面積は県内全園の約40%に相当する約8000ヘクタールに及び、雹の被害としては過去最悪の状況となった。鳩山幹事長は、りんご園を経営する木村さんをはじめ、県農林水産部の担当者、地元の農協関係者らから、こうした被害状況を聞くとともに、被害に遭ったりんごを試食。「美味しい」を連発し、傷がついても味は変わらないことわかった」と述べ、傷がつくことでかえって糖度が増すというりんごの自然治癒力に感嘆。「食べないとわからないから」と、「この美味しさを国民に伝えてほしい」と、自らマスコミ関係者にもりんごを進める一幕もあった。

 市の担当者は、今回被害を受けたことで被害を受けていない木にも薬剤を散布する必要が生じたとして、その費用支援を行っていると説明。味は変わらないどころかかえって甘くなっているにも係らず定価の半額以下の低い値段で売らざるを得ない厳しい現状を訴えた。

 農協関係者からは、中国製冷凍ギョーザの問題に象徴されるように食の安全が危機に瀕している中、例え傷ものとは言え「食の安全、安心は確保していることをわかってほしい」との意見もあがった。

 「困難な状況はよくわかった」と語った鳩山幹事長は、「糖度が増すなど食べてみないとわからないことをPRしていきたい」と支援体制を構築すると約束。販売価格についても何らかの手立てをとの思いを語った。そのうえで市や県の助成に対して国からも交付税など支援していけるよう働きかけると決意を表明。りんごをはじめとする農業関係者が安心して意欲的に取り組める環境を作っていきたいとの思いを語った。

 その後一行は、道の駅「アップルヒルなみおか」に立ち寄り、地元農産品即売所などを視察。買い物客らと写真を撮ったり、握手をしたり、ひとときのふれあいを満喫した。
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