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2008/09/12
総選挙で国民のための政治を取り戻す 会見で鳩山幹事長が決意を表明




 鳩山由紀夫幹事長は12日午後、党本部で記者会見を行い、次期衆議院選挙の第一次公認内定者187名を決定したと発表。二代続けての政権放り出しに対して何ら説明責任を果たさないままに総裁選を展開している自民党に苦言を呈したうえで、民主党は、国民の信を問うべき時期がきたとの認識のもと、選挙に向けて全力で取り組んでいると強調。「政治とは生活」との原点をふまえて、総選挙勝利によって国民の気持ちが理解できる政治を実現させたいとの決意を表明した。

 そのうえで、国民のための政治を取り戻すための大事な選挙は近いとの認識を明示。政権のたらい回しではなく、国民の手で選ばれた総理大臣を誕生させたいとの強い思いを語るとともに、総選挙に向けてマニフェストの準備を進めていると明かした。その内容については、昨年の参院選挙のマニフェストをより豊富にするとともに、政権をとって何年の間に実現するかについても精緻に示す必要あると主張。「よりわかりやすく訴えていけるよう、鋭意努力している」と語った。

 さらに、国民の皆さんの声を聞き、国民参加によるマニフェストづくりを行っていく方針を明示。15日には小沢代表も参加するなか、愛媛県で農林漁業関係者との意見交換会を開催することを明らかにした。

 鳩山幹事長はまた、事故米の横流し問題については、業者の責任はもとより農林水産省、政府の対応を問題視。5年間に96回もの立ち入り審査を行っておきながら不正を見抜けなかったことを挙げ、「(業者と)つるんでいたのか、よほどの節穴か」として、農水省のずさんさ、形ばかりの立ち入り検査が行われていた結果であると分析、水際で事態を防げなかった責任を厳しく追及していく考えを述べた。

 これに関連し、太田農林水産大臣の「米なんて餃子に比べて大したことない、じたばたするな」との発言への所感を問われると、「即刻やめるべき、冗談じゃないという思い」と怒りと不快感をあらわにし、既に辞意を表明している首相の任命責任大きさにも言及した。

 第一次公認内定候補者の中に小沢一郎代表の名前がなかったことについては、「ある意味いちばん効果的な選挙区を選ばれるのではないか」と述べ、「背水の陣を敷いている小沢代表の象徴ではないか」と語った。
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