ニュース
ニュース
2008/09/19
太田農水相、白須事務次官の辞任は遅きに失した 鳩山幹事長




 鳩山由紀夫幹事長は19日午後の定例会見で、太田農林水産大臣の辞任や「消された年金」の問題などについて語った。

 太田農水相、白須農水事務次官の辞任については「遅きに失した辞任ではないか。(辞任は)当然だけれども、遅すぎた」と感想を述べ、汚染米の不正転売が取りざたされている時の、「大した問題ではない」「農水省の責任がない」などという役所擁護の発言を批判した。

 その上で鳩山幹事長は「問題の根は大変深い」として、5年間で96回行われた三笠フーズへの立ち入り調査に言及。頻繁な回数とそれでも不正が見破れなかった検査体制について、役所側と業者側の不穏な関係を疑うのが自然な発想だとした。また、民主党がいち早く閉会中審査を求めて実現させたことについて「一回で結論が出る話ではない。役所は(答弁で)しどろもどろだった。さらにこの問題を徹底して追及する」と語った。

 舛添厚生労働大臣が参院厚労委で「消された年金」が6万9000件あるという趣旨の答弁を行ったことについては「これも氷山の一角であって、これから調査をすればするほど、拡大していくのではないか」と指摘。さらに大きな問題が浮上してきたことについて、「官僚任せの政治がついにここまできた」と評し、厚労委や予算委で徹底追及する構えを示した。

 同日午前、国民新党との合併についての申し入れが中止となったことについては、政権交代を実現するために2党間で協力関係を高める発想で議論を進めてきたが、直前で中止になったことは残念だと表明。先方からしばらく待ってほしいという話があり、先方の考えがどうまとまるか待っている状況だと説明した。
記事を印刷する