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2008/09/26
「東京から政権交代を!」菅代表代行ら、有楽町で東京都連主催の街宣で訴え




 菅直人代表代行は26日夜、「東京から政権交代を!」のスローガンを掲げ、東京・有楽町で開催された民主党東京都総支部連合会主催の街頭演説に参加。通勤帰りの会社員をはじめ週末の夜の忙しい中、300人を超える多くの方々が足を止め演説に聞き入った。

 はじめにマイクを握った蓮舫『次の内閣』ネクスト年金副大臣は、民主党は政権交代の実現に向けて10年かけて真剣に取り組んできたと表明。安倍、福田両首相の2代続けての政権放り出しを厳しく非難し、もはや自民党には政権担当能力はないと断じた。

 「消えた年金」に加え、社会保険庁の組織ぐるみの年金記録の改ざんによる「消された年金」問題が明らかになったことを例に、官僚の情報隠蔽体質を指摘。そうした問題を改めたいと思っても自民党政権下では長年の政官癒着の体質は正されないとして、その癒着の構造を絶つためにも政権交代が必要であると強く主張した。

 重ねて、国会閉会中に汚染米の不正転売、リーマン・ブラザーズの経営破たん等、多くの政治課題があったにもかかわらず何の対策をすることもなく総裁選挙に興じていた無責任な政府・自民党を批判。早くも浮上した新内閣閣僚の不適切な献金や問題発言にもふれ、大臣の資質を問題視し、次期総選挙での政権を変えるしかないと訴えた。

 続いて菅代表代行は、「総選挙は目の前」と切り出すと、戦後日本を奇跡の復興で世界第2位の経済大国までに成したのは官僚の力が大きいとして、「霞が関も戦後40年は頑張っていいことをしてきた」と評価。しかし、バブルの時代に民間企業並みの給与を得られなかった官僚が、現役時代の給与を取り戻すかのように天下り先を作るようになり、その悪しき慣習が今も続いていると説明した。

 社会保険庁の組織ぐるみの改ざん問題については、「暴走を止めて新しい日本に作り変えなければいけない。このままでは国民の皆さんがいくら税金、保険料を払っても安心は保たれない」と指摘。国民や日本の将来のことより自分たちのことを最優先する官僚をコントロールできる、本当の意味での国民の代表をつくらなければこの国の再生はないとの認識を示し、官僚を守り続ける自民党議員ではなく民主党が政権を握ることでそれが実現可能になると主張した。

 また、民主党が政権をとったときには、官邸、あるいは総理府の中で各大臣が一堂に会して日本の方針を決めていくことになると紹介。そうした民主党スタイルによって、常にスムーズな情報伝達が行われ、官僚ではなく大臣が主導権を発揮する政治が実現すると説明。同時に、間違った政治が行われたときは、国民は選挙で政治家を変え、間違った行政も変えることができると語った。

 菅代表代行は最後に、政権交代実現のためには首都圏での議席獲得が欠かせないと述べ、「一度民主党に任せてみよう」という声を東京、首都圏に広げていってほしいと訴えた。 

 なお、街頭演説は吉川さおり参議院議員の司会進行のもと、白眞勲、大河原まさこ、牧山ひろえ各参議院議員が参加。民主党は食の安全の問題など「国民の生活が第一」の政治を実現するため真摯に取り組んでいると紹介、次期衆院選挙で政権交代を実現し、官僚主導の政治から国民の手に取り戻そうと党へのさらなる理解とご支援を求めた。
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