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2008/09/27
政権が交代する本当の民主主義の確立を 小沢代表、北神議員と亀岡市で講演
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小沢一郎代表は27日、京都府亀岡市内で京都府第4区の北神圭朗衆議院議員と講演し、会場を埋め尽くした800人強の地域の皆さんを前に求める政治の実現は国民一人ひとりの行動にかかっているとして、「みなさんが持っている主権、国の根本を決めることができる権力を行使してほしい」と呼びかけ、主権者の判断によって政治が変わる本物の民主主義を確立しようと訴えた。
また、会場に入りきれなかった方々500人あまりも小沢代表の訪問を歓迎し、次々に握手の手を差し伸べた。
最初に国政報告に立った北神議員は、「僕はお百姓さんのいるところに行きたい。そういうところで話をしたい」という小沢代表の意向を受け、京都市内でなく亀岡市での講演が決定したと紹介。「瑞穂の国」と言われるように、日本は本来、農業によってたつ国であるとの認識を示した北神議員は、そうした国の歴史、伝統を踏まえて政治を行おうとしているのが小沢代表であり、民主党だと表明した。
また、大企業は自由競争のなかにさらされて当然だが、国民生活の安定のために年金、医療、郵便事業、農業、林業などは本来、国が下支えしていくべきであると指摘。「これらを自由化したり放任する政治を自民党政権が行ってきたから、今の疲弊した地域社会がある」と断じ、「私たち民主党は自由化すべきところは自由化するが、守るべきところは国が責任をもって守る」と宣言した。
その一例として、食の安全・安心を守り、自給率を向上させるために民主党が実現を目指す農業者戸別補償制度を取り上げた北神議員は、「農家の皆さんを国が補償するもので、畑や田んぼで働く汗が報われる、そんな日本を作っていきたい」と力説した。フランス、米国では実証済みで、それによって100%近い食料自給率が保たれていることも紹介し、「日本もそういう政策によって、安心・安全な食、豊かな農村地帯を築いていかなければならない」と表明。
そのうえで「私たちの生活を守るために政治を代える。私たちの地域を守るために政権を交代する。その実現にむけてしっかりと頑張っていく」と宣言した。
続いて小沢代表は、「今日の日本の社会、日本の政治、行政はどうでしょう」と聴衆に問いかけ、かつて敗戦から経済復興を成し遂げ、世界に比類なき公正・平等な社会を築き上げていたはずの日本が、ここ10年ぐらいの間、特に小泉政権以降、不公正・不平等な国に陥ってしまっているとの見解を示した。
また、格差の拡大は深刻で、世界の主要国のなかで中国・ロシア同様の格差社会となってしまったことを憂慮した。同時にこうした事態を招いた要因について、「小泉政権以来の改革という名のもとの政策は、結局は弱肉強食の論理を政治の世界にも持ち込んだことで、今日の格差の拡大がある」と断じた。
さらに、そうした点に関する民主党の考え方について「自由は大事だがまずは多くの国民の皆さんが安心、安定して生活できる、いわゆるセーフティネット社会のしくみをつくったうえでの自由競争でなければならない」と語った小沢代表は、地方でも都会でも安心して自分の育った地域で生活できるようなしくみを確立しようとするのが民主党だと改めて説明した。
あわせて「この政権は良くないと思ったならば、みなさんの一票一票を使って違う政権をつくることができる。それこそが民主主義。主権者による政権の選択だ」とも解説。ほぼ60年にわたって政権交代がなく、本当の意味での民主主義国家とは言いがたい状況にある日本を、「みなさんがもっている主権」「国の根本を決めることができる主権・権力」を行使して国民のみなさんのための政治を自分たちの手でつくるという意識で行動してほしいと呼びかけた。
「みなさんが行動することによって初めて、みなさんのための政権を皆さん自身の手でつくることができる」と重ねて訴えた。
最後には連合亀岡地協の俣野議長の発声でガンバローを参加者全員で三唱、政権交実現への賛同の拍手が続いた。また、会終了後には、小沢代表と北神議員は会場出口で参加者全員と握手。政権交代実現への皆さんの熱い思いを受け止めた。
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