ニュース
ニュース
2008/10/05
鳩山幹事長、いしづ・茨城2区総支部長と揃って会見




 鳩山由紀夫幹事長は5日、茨城県鹿嶋市を訪れ、いしづ政雄・茨城県第2区総支部長と揃って会見した。会見は県連代表代行の郡司彰参議院議員の司会進行で行われた。

 郡司議員は9月24日の党常任幹事会で公認候補として内定されたと元大洋村村長のいしづ総支部長を紹介。いしづ総支部長は、国民あるいは生活者が、安心、安全な生活を営むことを保障するのが本来の政治のあり方であるはずが、自民党を中心とする長期政権のもと、かつ先の小泉改革の結果、生活者の環境はいまや極めて劣悪なものに陥ってしまったとの見解を示した。

 同時に、4期16年、大洋村の村長をつとめるなか、基本にすえてきたのは「村民の命をまもること」そして、「持続的に村民が安心して生活が営める環境をつくること」だったと、自らの政治家としての軌跡を振り返った。そのうえで「これは地方自治体のみならず国政においても基本にすべきこと」との認識を提示した。

 しかし、現実には後期高齢者医療制度、中央と地方の格差等に象徴されるように「人々の命を大切にするということが微塵も感じられないような改革になってしまった」といしづ総支部長は断じ、「かつて命を大切にするということを標榜してきた私にとっては堪えられない、怒りさえ感じる社会になってしまった」と語った。

 「霞が関を中心とした、霞が関の目線で国を見て、法律や規則をつくってきた結果、東京一極が繁栄し、9割の国民が生活している地方の実態は『格差にあえいでいる』と言わざるを得ない状況にある」とも問題視した。

 「特に額に汗してまじめに働く若者や勤労者が報われない就労の環境」また、「農業者にとっても持続的に安心して就農する環境になっていない現状」にあることを問題視し、「このまま自民党を中心とする政権が続くならば国民の生活はさらに劣悪になり将来に一点の明かりも見出せない、閉塞感が漂う国になってしまう」と指摘。「生活者の目線に立った政策を改めて再生していかなければならない」との思いのもとで国政に臨む決意をしたことを明らかにした。

 それを受けて幹事長は「待ってましたという思いだ」としていしづ総支部長を激励。同時に、もし、日本が大洋村だったら後期高齢者医療制度はやらないと説明し、実際に大洋村村長として予防医療重視で寝たきりをなくすなどして医療費半減につなげるなど、先進的な政策を打ち出してきたいしづ総支部長の手腕を高く評した。

 「このようなやり方こそ、命を大切にする行政」だと述べ、政治を担ってほしいとして、「アイディアマンであるいしづ総支部長こそ国会議員として、大いに期待できる人材だ」と語った。

 鳩山幹事長はまた、記者から平沼元経済産業大臣が保守系無所属グループを結成した点関して、記者から見解を問われ「平沼先生は大変な決意をもたれて、自民党を離れて行動を開始している」としたうえで、「新たな決断と行動に対して尊敬の念を抱いている」と表明。国民に対する民主党の使命でもある民主党政権樹立に向けては、「平沼先生のグループと協力関係を今まで以上に密にお願いしたいとも感じている」と語った。
記事を印刷する