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2008/10/13
岩手、宮城、福島の太平洋側の公認候補の全小選挙区勝利の見通し語る 幹事長、会見で




 鳩山由紀夫幹事長は13日午前、仙台市内で会見し、次期衆議院選挙や民主党の政策について記者の質問に答えた。

 前日の福島県、同日の宮城県の遊説については「候補者も揃い、大変良い活動をしている」とした上、「太平洋側(東北の岩手、宮城、福島3県)の公認候補者全員の小選挙区での勝利は決して不可能ではない」と意気込みを述べた。街頭演説会では、大勢集まった皆さんから、今のいい加減な政治が続けられるのは困る、民主党頑張れという声援をいただいたと紹介、声援に心から感謝し、その気持ちに応えたいという考えを示した。

 前田雄吉議員への献金に関する報道については、これまで平野博文幹事長代理が本人から事情を聴いた上での判断では、献金の問題に違法性はないと理解しており、そのように感じていると述べた。平野幹事長代理が明日も直接会うとして、これからしっかり対応する考えを語った。

 また、誰か悪いことをした政治家がいると、全てが悪というイメージで論じられることがあるという例を挙げて、国会質問については、ネットワークビジネスをまじめにやっている方々もいることから取り上げたのではないかと窺われるが、報道などの中身を精査してきちんと対処したいと語った。議員連盟はすでに解消され、活動していないと報告した。

 民主党が以前から打ち出してきた農業者戸別所得補償制度について、公明党が同様のことを言い出したのではないかという質問には、汚染米や中国産冷凍餃子の問題が起きて、外国からの輸入に頼らず食料自給率を高める施策が求められていることをまず指摘した。

 その上で、今まで民主党の考え方を財源のないバラマキと批判しておきながら公明党も同じ発想になったのであれば、どこにその発想の転換があったのか、批判は返上するのかを明確にしてほしいと説明を求める考えを示した。

 さらに、農業以外の第一次産業にも所得補償の考え方を適用するつもりかどうかも含め、違いがあるのかを見極めたいと表明。「苦しまぎれに政策を批判してきた結果、その批判が自分たちのほうに向けられかねないとお伝えしたい。ただ、まだこの制度を最終的に確認されたのではないと聞いている。どのように対応されるか注目したい」と答えた。

 このほか、マニフェストの作成状況、総選挙の見通し、金融危機への対応、北朝鮮問題などについて質問に答えた。岡崎トミ子県連代表、大石正光参院議員が同席した。
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