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2008/10/15
【参院予算委】早期の解散総選挙で民意を得た政党が日本丸の舵取りをすべき 羽田議員




 羽田雄一郎議員は、15日の参議院予算委員会で質問に立ち、佐藤国家公安委員長と河村官房長官への政治献金疑惑、与謝野経済財政担当大臣と中川財務・金融担当大臣のワンセグ視聴問題、汚染米の不正転売問題などを取り上げた。

 羽田議員は、日本歯科医師連盟(日歯連)の迂回献金疑惑について、佐藤国家公安委員長を追及。就任会見や衆議院予算委員会の答弁では、自民党の政治資金団体「国民政治協会」からの献金500万円と日歯連からの600万円を混同し、合計した1100万円で寄附を受けたという認識がないか質した。

 また、過去の衆院選での選挙違反、就任会見での選挙運動と政治活動の取り違え発言を取り上げ、このような人物に警察庁を管理する機関のトップが務まるとは思えないと苦言を呈した。政治献金の取扱いについては、一人ひとりの政治家が節度を持ち、談合関与企業からの献金が発覚した時の返金のルール作りなどの規制も必要だとした。河村官房長官には、9月末の疑惑に関し、いつまでに説明を行うのかしっかりと示すよう求めた。

 与謝野経済財政担当大臣と中川財務・金融担当大臣が3日の参議院本会議で、国民新党の自見議員の質問時間に携帯電話のワンセグ視聴を行っていた問題にも言及。「あってはならないこと」として答弁を求め、両大臣が陳謝した。羽田議員は大臣席の様子も指摘し、この内閣は子どもたちに教育を語る資格があるのかとして、緊張感を持って危機に当たるよう求めた。

 羽田議員は、官僚をコントロールして政治主導の政権をつくる小沢代表の見解について説明、麻生首相は行政効率を徹底化させ、省益より国益を常に考えることが要求されると答弁した。羽田議員は、解散・総選挙で国民の信を問い、民意を得た政府が政策を実現できるようにすべきと主張した。

 汚染米の不正転売問題については「米は日本人の主食、食生活の根本を揺るがす重大な問題だ」と指摘。検査に関する統一マニュアルも無く、検査を地方農政事務所に丸投げし、96回の立ち入り検査でも三笠フーズの不正を見抜けなかったことを挙げて、農林水産省全体の不作為責任を質した。石破農林水産大臣、鳩山法務大臣は、不作為は否めないという見解を示した。羽田議員は、工程表に沿って、抜き打ち検査や厚労省との連携、風評被害対策を行うよう主張、民主党の食の安全に関する法案にも触れて更なる検討を求めた。

 羽田議員は医師不足や自殺者の問題にもふれ、舛添厚生労働大臣と麻生首相の見解を求めた。首相は自殺総合対策大綱に言及、精神疾患の適切な治療だけでなく、別の面からも色々な取り組みを真剣に行わなければならないとした。羽田議員は「民主党は『国民の生活が第一』『チルドレンファースト』。子どもたちが夢や希望を語り合い、実現できる地域社会。この国づくりをめざす」と表明。2代続けて総理総裁が政権を放り出した自公政権には政権担当能力も資格もないと指摘し、早期の解散総選挙で民意を得た政党が日本丸の舵取りをすべきだと述べて質問を終えた。
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